ヤンキース&レッドソックス、先発右腕の獲得へメッツと接触 AL激戦区ライバル同士が争奪戦へ
2019/07/09
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トミー・ジョン手術から復活、通算39勝の29歳ウィーラー
アメリカン・リーグ東地区のライバル、ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスが、新たな先発投手補強を狙っている。米サイト『SNY』が8日(日本時間9日)、伝えている。
あす9日(同10日)のオールスターゲームを経て、シーズンは後半戦を迎える。ポストシーズン進出、そしてワールドシリーズ制覇へ向けて各チームがより一層の激戦を繰り広げようとしている。
そんな中、伝統的な激戦区の1つ、ア・リーグ東地区のライバルであるヤンキースとレッドソックスが同じ先発右腕を獲得しようと動いていることが分かった。その視線の先にあるのはニューヨーク・メッツのザック・ウィーラー投手だ。
ウィーラーは、メジャー実働5年目の29歳。2013年にメジャーデビューを果たしたが、2015年のシーズン開幕前に右肘側副靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け2シーズンを棒に振った。長期間に及ぶリハビリの後に2017年に復帰し、翌2018年には12勝7敗。そして今季は19登板で6勝6敗、防御率4.69の成績を残していた。通算成績は114試合で39勝36敗、防御率3.88。
同サイトによれば、ヤンキースとレッドソックスがウィーラー獲得へ向けてメッツと接触していると報道。一方のメッツも放出に積極的な姿勢を見せているという。実は、ウィーラーについては12勝を挙げた昨季も放出の話が出ていたが、十分なオファーを得られなかったことでトレードが実現しなかった。
しかし、今季のメッツはシーズン前半を終えて40勝50敗でナショナル・リーグ東地区4位と低迷。昨オフにはロビンソン・カノー内野手やエドウィン・ディアズ投手をはじめに大補強をしたが、予想外の苦戦を強いられた。そのため、チーム再建へ向けて先発右腕ノア・シンダーガード投手ら主力選手放出の噂が絶えない。
昨季19勝を挙げたルイス・セベリーノ投手を故障で欠くヤンキース、3勝8敗とエース左腕のクリス・セール投手の勝ち星が伸びないレッドソックス。ウィーラーを獲得した場合、それぞれにとって先発ローテーションの層が厚くなることは間違いない。タンパベイ・レイズを含めたア・リーグ東地区の三つ巴の戦いはさらなる激戦となっていくだろう。