ドジャース、正遊撃手シーガーが復帰へ ポストシーズンへ向け勢い増す
2019/07/11
Getty Images
シーガー3兄弟の末っ子
ロサンゼルス・ドジャースのコーリー・シーガー内野手が後半戦の初戦から復帰する予定であることが分かった。米メディア『ESPN』が10日(日本時間11日)、伝えている。
前半戦を60勝32敗で折り返したドジャースは、2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと13.5ゲーム差をつけるなど今季も圧巻の成績。既に独走状態に入っているが、後半戦ではさらにパワーアップしそうだ。
同サイトによると、ドジャースはコーリー・シーガー内野手が10日間の負傷者リスト(IL) からチームへ合流することを発表。後半戦の初戦となる12日(同13日)のボストン・レッドソックスとの3連戦の初戦から復帰する予定だという。
これまではクリス・テイラー内野手、エンリケ・ヘルナンデス内野手らユーティリティープレイヤーがショートの穴をカバーしていたが、遂にシーガーが定位置に戻ってくる。また、シーガーの代わりにマット・ビーティ外野手が3Aオクラホマに降格する。
約1カ月ぶりの復帰となるシーガーだが、そこに至るまでは険しい道のりを歩んできた。
2012年にドジャースから1巡目(全体18位)で指名されプロ入り。シアトル・マリナーズのカイル・シーガー内野手、マイナーリーグでプレーしたジャスティン・シーガー内野手を兄にもつなど、“シーガー3兄弟”の末っ子として大きな期待が寄せられた。
そして2015年に21歳の若さでメジャーデビュー。翌年にはドジャース正遊撃手の座を射止め、ナショナル・リーグ新人王を受賞。以降も主力選手として順調なキャリアを送っていた。
しかし、昨季は5月に右肘の靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)、8月に股関節手術を受けるなど度重なるけがに悩んだ。リハビリの末、今季開幕戦には間にあったものの、6月12日(同13日)のロサンゼルス・エンゼルス戦で左ハムストリングスの故障で戦線離脱。またもIL入りとなっていた。
今季は離脱するまで66試合に出場し、打率.278、8本塁打、38打点、OPS(出塁率+長打率).828の成績。優秀な遊撃守備も持ち合わせており、貢献度は非常に高い選手なだけに、復帰後はドジャースの勢いをさらに加速させる存在になる。
なお、ドジャースには感染症で右肘の炎症を起こし、手術を受けたA.J.ポロック外野手にも復帰の可能性が浮上しているという。地区優勝に着々と近づいているドジャースだが、ポストシーズンへ向けてさらに戦力が整ってきた。