田中将大、日本選手3人目のMLB通算70勝 2被弾も6回79球粘投で4戦ぶり白星6勝目
2019/07/15
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痛恨同点も直後に勝ち越し、シーズン後半白星発進
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が14日(日本時間15日)、本拠地ヤンキー・スタジアムでのトロント・ブルージェイズ戦に先発登板。6回2失点で今季6勝目を挙げるとともに、日本人選手3人目となるメジャー通算70勝とした。
オールスターゲームで日本人メジャーリーガー初の勝ち投手となり、レギュラーシーズンでは6月17日(同18日)以来の白星を目指す田中。初回は1死一塁から2者連続三振を奪い、無失点の立ち上がり。2回も三者凡退に抑えると、直後の攻撃でヤンキースはジオ・アーシェラ内野手の適時打で2点を先制する。
援護をもらった田中は3回に安打と野選、エラーが絡んでで1死一、二塁とピンチを迎えるも、ここでも後続打者の2人をそれぞれスプリットとスライダーを決め球にフライアウトに抑えて無失点。エースらしい踏ん張りを見せた。
4回はわずか8球で三者凡退。テンポの良い投球で乗っていきたいところだったが、5回に落とし穴が待っていた。先頭のランダル・グリチック外野手に91.4マイル(約147キロ)の速球を捉えられソロ本塁打を浴びると、2死から今度はエリック・ソガード内野手にも速球をソロ本塁打とされ2-2の同点とされた。
それでも、その裏の攻撃でヤンキースはブルージェイズ先発マーカス・ストローマン投手の暴投によって1点を勝ち越し。3-2として、田中は続く6回にこの日3度目となる三者凡退に抑え、勝ち投手の権利を持ってマウンドをリリーフ陣に託した。
この日の田中は6回79球(ストライク56球)を投げて被安打4(本塁打2)、無四球、奪三振5、失点2の内容で防御率を3.81とした。
ヤンキースは7回にもマイク・トークマン外野手の第5号ソロ本塁打で1点を追加。2点のリードを8回はザック・ブリットン投手、9回はアロルディス・チャップマン投手がともに無失点に抑えてそのまま4-2で勝利。先発の田中は4試合ぶりの白星となる6勝目を挙げた。
田中はこの日の勝利で、野茂英雄氏(123勝109敗)、黒田博樹氏(79勝79敗)に次いで日本人選手3人目となるメジャー通算70勝(39敗)をマークした。