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チーム防御率No.1レイズ、継投での完全試合逃すも快勝 “第2先発”ヤーブローが8勝目「全てが順調」

2019/07/15

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オープナーの後を受けて快投!9回先頭に初被安打も仲間が労う

 タンパベイ・レイズが14日(日本時間15日)、敵地オリオールパーク・アット・カムデンヤーズでのボルティモア・オリオールズ戦で8回まで継投による完全投球を見せたが、惜しくも快挙達成とはならなかった。
 
 アメリカン・リーグ東地区2位のレイズ。この日は同地区最下位のオリオールズと対戦し、試合前までチーム防御率30球団トップ(3.32)の実力を見せつけた。
 
 リリーフ投手が先発を務める「オープナー」を採用し、その先発を任されたライン・スタネック投手は2回を投げ走者を1人も許さない好投。2番手投手にマウンドを託した。
 
 そして2-0とリードして3回から登板したライアン・ヤーブロー投手もスタネックの流れを引き継いでテンポの良い投球。4-0と点差を広げながら8回までの計18人に対してほとんどストライク先行でアウトを取り、こちらも走者を許さない内容で継投での完全試合まであと3人に迫った。
 
 9回、緊迫した雰囲気の中、ヤーブローは先頭の右打者ハンサー・アルベルト内野手と対戦。その初球、85.4マイル(約137キロ)のカットボールを弾き返されると、打球は左寄りシフトにより広く空いていた一、二塁間を抜けて右前安打となった。
 
 この瞬間、完全試合の夢は断たれた。それでも、敵地ながらヤーブローの好投と偉業を阻止したアルベルトを称え、両軍のファンによる歓声が球場を包み込んだ。
 
 ヤーブローは続くスティーブ・ウィルカーソン外野手にも中前安打を許し一、二塁のピンチを招く。そして代打のチャンス・シスコ捕手はチェンジアップで見逃し三振に仕留めて1死としたところで降板。下を向くヤーブローに対して、先発したスタネックは真っ先にベンチで迎え入れハグ。ナインも拍手でヤーブローの好投を称えた。
 
 3番手で登板したオリバー・ドレイク投手は2死一、三塁としてアンソニー・サンタンダー外野手に適時打を浴びて1失点を喫したが、最後はトレイ・マンシーニ外野手を空振り三振に仕留めて試合を締めた。完全試合こそ達成できなかったが、4-1で快勝したレイズは、これでシーズン後半最初のカード4連戦を3勝1敗で勝ち越し上々のスタートを切った。
 
 2番手として6回1/3を投げ無失点の好投で8勝目(3敗)を挙げたヤーブローは、この日に昇格したばかり。休養が主な目的で2日(同3日)に傘下3Aに下がり、次回登板の機会をうかがっていた。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、ヤーブローは試合後「最近、全てが順調にいっているんだ」とコメント。またケビン・キャッシュ監督も「彼はメジャーに戻ってくる度に自分自身を改善させているんだ」と強い信頼を示している。
 
 ヤーブローは、ルーキーイヤーの昨季は主に「オープナー」の後を投げる“第2先発”として活躍。16勝(6敗)を挙げてア・リーグ最優秀新人賞(新人王)候補としても有力視されていた。今季もその働きぶりは健在で、2年目にしてレイズの戦術をモノにし、2010年以来9年ぶりの地区優勝へ向けた快進撃の原動力になっている。

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