MLBは「滑り止めのようなもの」。フロリダ大QBがレッドソックスと契約、野球は「4、5年ぶり」
2019/07/17
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将来はティーボウと同じ道?
だが、フランクスはアメフトを捨てて野球を選んだというわけではない。あくまでも今年は大学アメフトに専念し、将来の第1希望はNFLの選手になることだ。大学アメフトのメディア発表会(SEC Media Days)に出席したフランクスはこう語っている。
「ぼくのキャリアはアメフトだ。まずは大学アメフトに集中して、出来れば将来はNFLでキャリアを積みたい。だから野球は滑り止め(backup plan)のようなものだよ」
野球に人生のすべてをかけてメジャーリーガーへの夢を追う選手がひしめく中で、フランクスのコメントは傲慢にも生意気にも聞こえる。だが、この身長196センチ、体重103キロの申し分ない体格を持ったアスリートに対して、レッドソックスは寛容な姿勢を見せている。ボストン・グローブ紙のアレックス・スペアー記者によれば、レッドソックスはフランクスに契約金4万ドル(約433万円)の契約金を支払い、フランクスがチームのシステムに参加する時期は未定のままとしている。
フロリダ大アメフト・チームの先輩には現在ニューヨーク・メッツ傘下3Aのティム・ティーボウがいる。ティーボウはフロリダ大からNFLを経て、アメフトから引退した後で、野球へ転向した。同大のヘッド・コーチであるダン・ミューレン氏はフランクスがティーボウと同じ道を辿ることを考えているようだ。
「アメフトをやり終えた後で、フランクスには野球での未来があるかもしれない。フランクスにこんな話があって嬉しい。特にレッドソックスというところがね。私はレッドソックスの大ファンだ」
角谷剛