田中将大、6回5失点で“ヒヤヒヤ”7勝目 ヤンキースは本塁打0でも14安打11得点で5連勝
2019/07/21
Getty Images
6回一挙5失点も大量援護に守られる
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が20日(日本時間21日)、本拠地ヤンキー・スタジアムでのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、6回5失点で今季7勝目を挙げた。
前回登板のトロント・ブルージェイズ戦で6勝目を挙げ、メジャー通算70勝に到達した田中。この日は強力打線のロッキーズと対戦し2連勝を狙った。
田中はオースティン・ロマイン捕手とバッテリーを組み、初回はいずれの打者もスプリットを決め球に3者凡退に打ち取る。そしてその直後の攻撃でヤンキースは2番アーロン・ジャッジ外野手の適時二塁打で幸先良く1点を先制した。
2回も3者凡退に抑え3-0とリードで迎えた3回、田中は2死からトニー・ウォルターズ捕手に中前安打を許すも無失点。続く4回も先頭のトレバー・ストーリー内野手にフォーシームを中前安打とされたが、後続を3者連続で抑えてロッキーズ打線に二塁を踏ませない冷静なマウンドさばきを見せた。
一方、味方打線も田中を強力援護。6-0と大きくリードした4回にはディディ・グレゴリアス内野手とグレイバー・トーレス内野手の2者連続適時打でさらに2点を追加し9-0と安全圏をキープし、試合は前半5回を終えた。
5回をこの日3度目となる3者凡退に打ち取るなど順調な投球を続けてた田中だったが、6回に突如ロッキーズ打線につかまる。1死からチャーリー・ブラックモン外野手に左前安打を許すと、続くストーリーには84.1、マイル(約135キロ)のスライダーを左翼への適時二塁打とされて1点を返された。
なおも四球で走者を溜めて1死一、二塁とピンチは続き、ここで4番のノーラン・アレナド内野手にはカウント1-0から真ん中の90マイル(約145キロ)のシンカーを中堅バックスクリーンに運ばれる3ラン本塁打。さらにこの後イアン・デズモンド外野手にも適時打を浴びこの回一挙5失点を喫し5-9とされた。
田中はこの回を投げ終えてこの日はお役ご免。6回85球(ストライク56球)を投げ被安打7、与四球1、奪三振3、失点5の内容で防御率は試合前の3.81から4.00となった。
4点差に迫られたヤンキースだが、終盤に再びチャンスを作る。ロッキーズ4番手のブライアン・ショウ投手に対して無死一、二塁とすると、マイク・トークマン外野手の内野ゴロの間の得点、さらにエドウィン・エンカーナシオン内野手の中前への適時打で2点を追加。この日は得意の本塁打はなしでも14安打11得点と打線が繋がり、11-5として試合を決定づけた。
田中の後のマウンドを受けたリリーフ陣は、7回以降はトミー・ケインリー投手、デビッド・ホール投手が繋いで無失点。ヤンキースはそのまま11-5で勝利して5連勝を飾り、先発の田中には今季7勝目が付いている。