カブスの名手バイエズ、ファンもMLB公式も驚愕の超美技 ノールックタッチで盗塁阻止「彼は人間か?」
2019/07/21
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打っては起死回生の逆転3ラン
ナショナル・リーグ中地区首位シカゴ・カブスのハビア・バイエズ内野手が20日(日本時間21日)、本拠地リグレー・フィールドでのサンディエゴ・パドレス戦で名手らしい鮮やかなプレーを見せて話題となっている。
「2番・遊撃」で先発出場したバイエズはこの日攻守で活躍。3-4と1点を追う4回2死一、二塁のチャンスで打席を迎え、パドレス先発のジョーイ・ルケーシー投手に対してカウント1-0から90.3マイル(約145キロ)のシンカーを完璧に捉えると、打球は左中間スタンド中段に飛び込む逆転の第24号3ラン本塁打となった。
その後1点を返され6-5と1点差に迫られたが、試合はこのまま両チーム点が入らず9回に。そしてカブスはクローザーのクレイグ・キンブレル投手が登板し、1死一塁としたところで注目のプレーが生まれた。
打席にマニュエル・マーゴ外野手を迎え、カウント1-2からの5球目に一塁走者のウィル・マイヤーズ外野手が二塁へ盗塁を仕掛ける。しかし、カブスのビクター・カラティーニ捕手が盗塁阻止を狙って二塁ベースへ送球すると、カバーに入った遊撃のバイエズが捕球後に走者を見ないままタッチ。これが間一髪アウトとなってカブスは同点のピンチを脱した。
2死となって走者がなくなり、キンブレルはマーゴに四球を与えたものの後続を打ち取って試合終了。カブスは6-5の接戦を制し、連勝を「4」に伸ばした。
そしてバイエズが9回に見せたプレーはすぐさまネット上で話題に。球団公式ツイッターでも動画がアップされ、その投稿には「ハビー(バイエズの愛称)のタグ(タッチ)は最高だ!」「彼は人間か?並外れた選手だな」「MLBでナンバーワンの選手」「MVP」とファンによる称賛の声が次々に寄せられた。
また、米公式サイト『MLB.com』でも「ノールック・タグ・マジック」とこのプレーを題して報道。「バイエズほど刺激的なタッチプレーができる選手はほとんどいない」と絶賛した。それでも、バイエズ自身にとっては「以前に練習したことがあるんだ」と冷静なコメント。メジャー屈指の名手ぶりを見せたバイエズは、これからも攻守にわたってカブスを支えていく。