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マリナーズ・菊池雄星、ゾーン勝負の5回74球。7失点も意図的に速球動かす新スタイルへの挑戦か【雄星リポート第21戦】

シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのロサンゼルス・エンゼルス戦に今季21試合目の先発登板。5回を投げて9安打、2本塁打を浴びるなど7失点と打ち込まれ7敗目(4勝)を喫した。大谷との対戦は3打数1安打1三振と抑えたが、1得点を献上した。

2019/07/22

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5回74球、9安打7失点

 5回を投げ終えて74球。
 
 この数字だけを見れば、もう1イニング投げて先発の役割を果たす。そんな内容だが、実際の中身は9安打を浴びて7失点。何が悪かったのか。
 
 ストライクゾーン勝負をした結果だから、ボール球を使うべきだったという理論は成立するが、この日の菊池のピッチングからは、前回までとの変化を感じるところがあった。
 
 試合を振り返る。
 
 1回表、菊池は先頭のフレッチャーを一飛で打ち取ると、2番トラウトを一塁ゴロ、3番の大谷を見逃し三振に切って取って好スタートを切った。しかし、2回表、アップトンを三振、5番のシモンズを遊撃ゴロに抑えて簡単に2死を取りながら、6番プホルスに右翼本塁打を浴びた。インコースを狙ったストレートがアウトコースに抜けて、それをうまく合わされたものだった。
 
 3回表は2死から2番のトラウトを四球で出したものの、大谷はスライダーでセカンドゴロに仕留めるなど、上位打線を難なく抑えた。
 
 しかし、4回表、またも2死を簡単にとってから崩れた。6番・プホルスに遊撃内野安打を浴びると、7番のグッドウィンにはストレートを左翼スタンドに放り込まれ2点を献上。続くガーノウを当たり損ないの三塁内野安打で出すと、9番のレンヒフォの右翼前への飛球は右翼手サンタナのグラブをはじく適時三塁打。フレッチャーも三塁への平凡なゴロに打ち取りながら、内野安打となって、さらに1失点。不運が重なったとはいえ、この回計4失点だった。
 

 5回表にも先頭の大谷に左中間二塁打を浴びると、4番アップトンに左翼線を破られ、1死三塁からプホルスに左翼犠飛を打たれて2失点目。菊池はこうして7失点を喫したのだった。

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