大谷翔平はスプリントスピードもトップクラス。長打なくとも盗塁で得点圏へ「行ける時はいきたい」
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、15日(日本時間16日)から21日(同22日)の一週間、安定した数字を残した。17日(同18日)には、メジャー自己記録となる13試合連続出塁を記録。その数字からは、長打力とは別に、もう一つの突出した能力が見えてくる。
2019/07/23
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高い盗塁成功率
オールスターゲーム後10試合を消化したが、待望の一発はまだ生まれていない。今週は同地区のライバルとの7連戦で25打数7安打、打率.280、打点1、長打も1本と特出した活躍をしたわけではないが、大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の魅力はただ打つことだけにあるわけではない。
今週2盗塁をマークし、盗塁数は7に。これはエンゼルス内で、マイク・トラウト外野手、アンドレトン・シモンズ内野手の8に次ぐ数字である。そして、企図数8に対し失敗は1で、.875と高い成功率を誇っている、
また、現地16日(日本時間17日)の対ヒューストン・アストロズ戦の第1打席では、先制打となるショートへの内野安打を放った。大谷の俊足を活かした内野安打は少なくないが、米公式サイト『スタットキャスト』によると、大谷の一塁までの平均到達タイムは4.08秒。これはエンゼルス内でトップの数字であり、100度以上のスプリント機会のあるMLB全プレーヤーの中でも10位タイという極めて優れた数値である。
また、スプリントスピードも時速約30.6キロと優秀で、こちらはトラウト(時速約32.2キロ)に次いでチーム内で2位。DH部門でもタンパベイ・レイズのオースティン・メドウズ外野手の時速約30.8キロに次いでいる。もっとも、扱いこそDHになっているが、メドウズはDHでの出場が30試合であり、純粋なDH選手という意味では大谷の俊足ぶりは頭一つ抜けていると考えてもいいのではないだろうか。