菊池雄星、ソロ2発浴びるも15戦ぶり無四球&10度目QS マリナーズは超美技直後にサヨナラ勝利
2019/07/27
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5回は無死一、二塁招くも無失点の粘投
シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が26日(日本時間27日)、本拠地Tモバイル・パークでのデトロイト・タイガース戦に先発登板し、7回途中2失点の粘投も5勝目とはならなかった。
シーズン後半に未だ勝利のない菊池は初回、わずか6球で3者凡退と幸先の良い立ち上がりを見せる。しかし続く2回は1死から5番のブランドン・ディクソン内野手にカウント1-2から79.5マイル(約128キロ)のカーブを捉えられ、これが左中間スタンドに飛び込むソロ本塁打となって、与えたくない先制点を取られてしまう。
さらに3回にも、先頭の右打者ジョン・ヒックス捕手に初球の外角低め89.9マイル(約145キロ)のフォーシームを右翼スタンドに叩き込まれ0-2とリードを広げられた。それでも、後続を3者連続で打ち取って追加点は許さなかった。
3回まで三振を奪えていない菊池は、4回無死一塁の場面で4番のニック・カステヤノス外野手を内角低め82.9マイル(約133キロ)のスライダーでこの日初めてとなる空振り三振に仕留める。さらに続くディクソンも併殺に打ち取って初回以来となる無失点に抑えた。
味方の援護がないまま迎えた5回、菊池は先頭から連続安打を許し無死一、二塁のピンチを招く。それでも、本塁打を浴びているヒックスを中飛に打ち取り、8-4と渡って飛び出していた二塁走者の帰塁を許さず併殺。後続の打者も打ち取って、この回も無失点で切り抜けた。
菊池は6回をこの日2度目の3者凡退に抑えると、7回も先頭から2者連続三振。いずれもフォーシームで見逃し三振に仕留めてリズム良く2アウトとした。しかし、ここでニコ・グッドラム外野手に83.7マイル(約135キロ)のチェンジアップを捉えられ中堅への三塁打。イニング完了まであとアウト1つのところで降板となった。
それでも、この日の菊池は随所に粘りの投球を見せた。6回2/3、85球(ストライク60球)を投げて被安打7(本塁打2)、無四球、奪三振4、失点2の内容で防御率を5.21とした。菊池にとっては5日(同6日)以来3試合ぶり10度目のクオリティースタート(6回を投げ自責点3以下)、無四球投球にいたっては4月26日(同27日)以来15試合ぶりとなった。
マリナーズは、7回にトム・マーフィー捕手が第10号2ラン本塁打を放ち2-2の同点に追い付き菊池の負けを消す。そのまま迎えた9回、まず守備で遊撃のJ.P.クロフォード内野手が“ノールック送球”のファインプレーを見せ観衆を沸かせると、直後の攻撃でマレックス・スミス外野手が2死二、三塁から右前へ適時打を放って3-2でサヨナラ勝ちを決めた。