ヤンキース、アンドゥハーと球団No.1有望株を“切り札”に 熱視線の先にあの「100マイル右腕」
2019/07/30
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球団最有望株はカーブが武器のドミニカ出身20歳右腕
さらに、同氏はヤンキースの球団有望株ランキング1位に位置付けられている右腕デイビ・ガルシア投手も“提供”することができるとしている。
ガルシアは2015年7月にヤンキースと契約したドミニカ共和国出身の20歳で、5年目の今季はA+、2A、3Aで計17試合に登板。91マイルから96マイル(約146キロ~154キロ)の速球をはじめ回転数の多い鋭いカーブを武器に5勝6敗、防御率3.38、82回2/3を投げて128奪三振、39四球の成績を残している。
球団トッププロスペクトのガルシアだが、ヘイマン氏は「ガルシアの放出は、ニューヨーク・メッツの右腕ノア・シンダーガードを獲得するためでのみ行われる」と、100マイル(約161キロ)前後の速球を武器に通算44勝を挙げている剛腕を獲得するための切り札に考えていると伝えている。
ナショナル・リーグ東地区4位に沈むメッツは、28日(同29日)にトロント・ブルージェイズの右腕マーカス・ストローマン投手を獲得したが、その翌日にはローテーションを支える左腕ジェイソン・バルガス投手をトレードで放出。あと2日と迫ったトレード期限で、ジェイコブ・デグロム投手と並ぶ先発の柱であるシンダーガードを放出するか否かが大きな注目を集めている。
一方、ヤンキースは25日(同26日)から行われた敵地での同地区の宿敵ボストン・レッドソックスとの4連戦で先発陣が崩れ3連敗するなど1勝3敗。8月、9月もレッドソックスと4連戦を控えているだけに、首位を快走している今も“安全圏”とまでは言えない状況だ。
先発陣を補強するためにアンドゥハー、ガルシアを放出することになるのか。以前にはシンダーガードと同じメッツの先発右腕ザック・ウィーラー投手獲得の噂も出ており、10年ぶりの世界一へ向けた動きから目が離せない。