平野佳寿、強力ヤンキース打線を回跨ぎで翻弄! 6戦連続0封、ダイヤモンドバックスは勝率5割に回復
2019/07/31
Getty Images
6回は満塁から点与えず、7回は2者連続K
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が30日(日本時間31日)、敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦にリリーフ登板。2つの三振を奪うなど1回1/3を無失点に抑えた。チームは4-2で勝利している。
ダイヤモンドバックスはこの日、クリスチャン・ウォーカー内野手の20号ソロ本塁打などで4回までに3-0リード。しかし6回にヤンキースが1点を返し、なおも1死二塁のピンチで平野がマウンドに上がる。
先発テイラー・クラーク投手に続いて2番手としてマウンドに上がった平野は制球が定まらず、ディディ・グレゴリウス内野手に四球を与えて1死一塁、二塁にしてしまう。続くグレイバー・トーレス内野手にもスプリットが真ん中に甘く入ってしまうが、左邪飛に打ち取って2アウト。
続くジオ・アーシェラ内野手に左前安打を浴び2死満塁となるも、最後はマイク・トークマン外野手をカウント1-2から低め85.5マイル(約138キロ)のスプリットで一ゴロに打ち取って失点を許さなかった。
ダイヤモンドバックスは7回にカーソン・ケリー捕手のソロ本塁打で4-1とリードを広げ、平野は6回に続いて回跨ぎの登板。まず先頭のカイル・ヒガシオカ捕手をスプリットで追い込むと、最後も84.4マイル(約135キロ)のスプリットが内角へ決まって空振り三振に仕留める。続くアーロン・ヒックス外野手は強気の内角攻めでフルカウントに持ち込むと、今度は92.4マイル(約148キロ)のフォーシームで見逃し三振に斬って取った。
そしてヤンキース主砲、アーロン・ジャッジ外野手に打席が回ったところで、ダイヤモンドバックスはヨアン・ロペス投手を3番手として投入。好投を見せた平野はここで降板となった。平野はこの日1回1/3、25球(ストライク16球)を投げて被安打1、与四球1、奪三振2、6試合連続となる無失点の内容で防御率を3.66とした。
試合はその後、8回にヤンキースがタイラー・ウェイド内野手の今季1号目となるソロ本塁打で1点を返すものの、ダイヤモンドバックスがリードを守りきって4-2で勝利。連敗を「2」で止め、ナショナル・リーグ西地区3位を死守。54勝54敗となり、借金生活から脱出した。
なお、31日(日本時間8月1日)のトレード期限まであと1日となっているが、現在のチーム状況を考えるとダイヤモンドバックスは売り手に回る可能性が高い。特に先発のロビー・レイ投手が注目されており、8月1日(同2日)には投手陣の陣容が大きく変わっているかもしれない。