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レイズの二刀流マッケイが2勝目。メジャー登板日以外は「3Aで打者」、来季の新設枠は困難か

2019/08/02

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離脱のスネルの穴埋めに期待

 タンパベイ・レイズの二刀流選手ブレンダン・マッケイが8月1日(日本時間2日)に敵地で行われたボストン・レッドソックス戦に先発登板し、5回1/3を投げ、被安打7、自責点3、奪三振7で交代した。ザンダー・ボガーツに全失点となる2本の本塁打(3打点)を浴びている。試合はレイズが9-4で勝利し、マッケイはメジャー2勝目を挙げた。
 
 現時点でのマッケイのメジャーにおける投手成績は5試合24回2/3を投げ、2勝1敗、防御率4.38、奪三振25個、WHIPが1.18になった。
 
 マッケイはこの日に3Aダーハム・ブルズから今季4回目の昇格を果たしたばかりでの登板だった。過去2回とも昇格と同日に先発登板し、その翌日には3Aへ降格された。3Aでは主に指名打者として試合に出場している。
 
 レイズは現在昨年度ア・リーグのサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルを肘の故障で欠いている。6月29日のデビュー登板以来、メジャーレベルでも安定した投球を続けるマッケイは、どうやらスネルの穴を埋める先発ローテーションの一角に定着した模様だ。
 
 打者としてのマッケイはメジャーではまだ1試合にしか出場していない。7月1日のボルティモア・オリオールズ戦に8番DHで先発し、4打数0安打に終わっている。3Aでの打撃成績は上向きつつあるが(打率.239、OPS.839)、メジャーとマイナーを行き来していることもあって、最近は欠場する試合が増え、出場機会が限られてきている。マッケイが二刀流選手として起用されるには打撃成績の向上が不可欠であり、経験を積むための打席数が減っている現状は気がかりだ。
 
 レイズは現在勝率.568でア・リーグ東地区2位、ワイルドカード争いでも2位の好位置につけている。ポストシーズン進出の可能性があるうちは、打者としてのマッケイにメジャーでの経験を積ませる目的で出場機会を与えるわけにはいかないだろう。一方で投手としてのマッケイはチームにとって必要な存在だ。
 
 そうなると、マッケイは先発登板する日だけ1日限りのメジャー昇格、次の登板日までは3Aで打者として出場するパターンがしばらく続くかもしれない。今季開幕を2Aで迎えたマッケイは、もちろんメジャー40人枠には入っていなかった。マイナー契約の選手がシーズン途中でメジャーに昇格した場合、ベンチ入りした日数分だけメジャーの最低保証年俸を日割りで支給される。マッケイを登板日だけメジャー昇格させるやり方は、レイズにとっては経済的メリットもある。
 
 マッケイが来季に新設される二刀流選手枠で開幕ロースター入りするには、打者としてあと19試合(各試合最低3打席)に出場しなければいけない。だが、それはレイズのポストシーズン進出が絶望的な状況にならない限りは、今季中の実現は難しいと言えるかもしれない。
 
 
角谷剛



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