エンゼルス・大谷翔平、波に乗り切れなかった7月。厳しいマークも「ストライクに来た球は普通に打てる球」
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、好調だった6月と比べ、7月は数字を落とした。チームの不調と重なるように状態は上向かないが、打てないときも、四球や盗塁など勝つための努力を惜しまない。大谷攻略へ他チームがマークを強める中、大谷は平常心を崩さない。
2019/08/05
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打席でのアプローチは「特に何もない」
現地4日(日本時間5日)の試合に敗れたロサンゼルス・エンゼルスは4連敗で、ついに借金生活を強いられることとなった。タイラー・スキャッグス投手の急死という悲劇を乗り越え、チームは上昇気流に乗ったかに思えたが、その勢いは長くは続かなかった。
そんな波に乗り切れないチーム状態に呼応するように大谷翔平選手の7月は過ぎ去った。打率.340、9本塁打、22打点を記録した6月と比べると、打率.277、3本塁打、8打点という7月の成績は寂しく映る。しかし、出塁率.358は高く、10四球、5盗塁は6月を上回っている。
現地8月3日(日本時間4日)のクリーブランド・インディアンス戦後に大谷は「ヒットも大事だが、四球も大事。色々な仕事があるので、その場その場での仕事ができればいいのでは」と中々結果が出ない中でも、淡々と自分の仕事をこなすことにフォーカスしていることを明かす。
見ている側のハードルが非常に高いこともあり、最近の大谷のパフォーマンスに物足りなさを感じてしまうファンも多いであろう。だが、昨季の打率.285、22本塁打、61打点という数字は十二分にクリアできるところにあり、何よりトミー・ジョン手術明けのメジャー2年目のプレーヤーであることを考慮すれば、ここまでの活躍は非常に素晴らしいといえよう。
上述のインディアンス戦後には「(打席でのアプローチは)特に何もない。球種を待ったり、コースを張ったりするタイプではないので、自分がいい形で待てればいい」「(初球からのスイングについて)基本的にどのカウントも変わらない」と述べているが、こうした大谷のコメントは好調でも不調でも常に変わらない。