ヤンキース・田中将大に立ちはだかる試練 味方援護も台無し。10安打中8本が長打の大乱調
2019/08/06
Getty Images
序盤は粘投も、5点リードの6回に落とし穴
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)、敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズでのボルティモア・オリオールズ戦に先発登板し、6回途中5失点で8勝目はならなかった。
田中は最近2試合で勝ち星なし。いずれも4回以下の投球にとどまり結果が残せていないが、この日は同じアメリカン・リーグ東地区最下位のオリオールズ戦で負けられないマウンドに登った。
初回、田中は先頭からカットボールとスライダーを決め球に2者連続三振。3番のアンソニー・サンタンダー外野手に二塁打を浴びたものの、続く4番レナート・ヌニェス内野手を85.5マイル(約138キロ)のスライダーで投ゴロに打ち取って無失点の立ち上がりを見せた。
すると、ヤンキースは直後の攻撃で田中とバッテリーを組むオースティン・ロマイン捕手の第5号ソロ本塁打で1点の先制に成功する。
先に援護をもらった田中は、続く2回も二塁打を浴びたが無失点。しかし、3回も1死からジョナサン・ビヤー内野手に中堅へ三塁打を許し、3イニング連続で長打を喫した田中は、続くトレイ・マンシーニ外野手にスライダーを中前へ適時打を打たれて1-1の同点とされた。
田中はさらにサンタンダーにも左中間へ二塁打を浴びたが、一塁から生還を狙ったマンシーニは味方野手陣の中継プレーによってホームタッチアウト。逆転は許さなかったものの、3回までに早くも4本の長打を含む5本の安打を浴びる内容となった。
ヤンキース打線がオリオールズ先発ガブリエル・イノー投手に対して3回から2イニング連続で3者凡退に打ち取られる一方、田中は4回に先頭打者に四球となかなかリズムを作れない。
その後暴投とエラー、四球によって2死一、三塁とピンチが広がる。ここで一塁走者の盗塁を阻止しようとロマインが二塁へ送球した際に三塁走者が本盗を仕掛けたが、これは二塁カバーに入ったディディ・グレゴリアス内野手の素早い送球によって間一髪アウト。オリオールズ側のチャレンジも実らず、ヤンキースは勝ち越しを許さなかった。