ヤンキース・田中将大に立ちはだかる試練 味方援護も台無し。10安打中8本が長打の大乱調
2019/08/06
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ついにヤンキース勝ち越し!しかし…
ピンチを脱したヤンキースは、 先頭の6番ブレット・ガードナー外野手がイノーのシンカーを捉えて右翼フェンス直撃の安打。さらに1死からマイク・トークマン外野手の中前安打によって一、三塁とチャンスを広げた。
ここで9番のブレイビック・バレラ内野手の右翼線を破る適時二塁打が飛び出し2者が生還。3-1と勝ち越しに成功した。さらに相手守備の野選で1点を追加し、この回一挙3得点で4-1として粘投を続ける田中に大きな援護点をプレゼントした。
田中は3点のリードを追い風にしたいところだったが、5回に1死からビヤーに右前安打を浴びると、右翼を守るアーロン・ジャッジ外野手の緩慢な守備によってビヤーに二塁進塁を許してしまう(記録は二塁打)。
その後2死三塁となってこの日2安打のサンタンダーとの対戦し、スプリットを上手く弾き返されたが、低いライナー性の打球をジャッジが今度は前方へダイビングしながら好捕。ミスを取り返すジャッジの守備で田中はまたも無失点でしのいだ。
ヤンキースは6回、ガードナーがオリオールズ2番手のブレイデン・クライン投手から第16号ソロ本塁打、さらにトークマンにも第8号ソロ本塁打で続き6-1とリードを広げる。
5回を投げ終えて79球だった田中は、6回も続投。しかし、先頭のヌニェスにこの試合6本目の長打となる二塁打を浴びると、続くジェイス・ピーターソン内野手には初球92.8マイル(約149キロ)のフォーシームを左中間スタンドへの2ラン本塁打を浴び2失点を喫する。
さらにハンセル・アルベルト内野手に内野安打、チャンス・シスコ捕手にはスプリットを右翼への二塁打とされて無死二、三塁とピンチを招いた。91球に達した田中は、続く8番クリス・デービス内野手に犠飛を浴びてこの回3失点目。
1死三塁としたところで降板を余儀なくされ、この日は5回1/3、92球(ストライク60球)を投げて被安打10、与四球2、奪三振4。2番手のトミー・ケインリー投手が同点2ラン本塁打を浴びたため、失点5となって防御率4.93となった。
この日打たれた10安打のうち、長打(二塁打、三塁打、本塁打)は実に8本。2番手投手が同点を許したことで勝ち投手の権利まで失い、最近2登板に続いて厳しい結果になってしまった。