野茂英雄の元女房役、次なる野望はオーナー? 名門サッカークラブ・パルマ買収に興味
1995年に野茂英雄がメジャーリーグに挑戦した際、女房役だった強打のキャッチャー、マイク・ピアッツァがイタリアのプロサッカーチームの買収に強い興味を示している。その背景にはイタリアへの強い愛情がある。
2015/06/05
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第2の祖国への想い
1995年に野茂英雄がメジャーリーグに挑戦した際、女房役だった強打のキャッチャーを覚えているだろうか。
MLB通算本塁打数427は、捕手として最多(晩年はDH、一塁手を務めた)。口ひげがトレードマークであったマイク・ピアッツァである。野茂の荒れ球やフォークボールを必死にキャッチングする献身的な姿は、日本国内で何度も放映され、日本企業のCMにも登場するなど、一躍お茶の間でもお馴染みの選手となった。
スーパースターとして日本人からも愛されたピアッツァのルーツは、イタリアにある(父親の祖父がイタリアからアメリカに移住)。それ故に、イタリアに対する愛情は人一倍強い。
2006年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、イタリア代表として出場。現役引退後の2009年と2013年のWBCでもイタリア代表のコーチを務めた。第2の祖国とも言えるイタリアで、野球文化の伝道師として積極的に活動している。
そんなピアッツァが、先日イタリアの名門プロサッカークラブ、パルマの買収に興味があると認めた。
パルマは、創設1913年と非常に歴史と伝統のあるクラブで今年3月財政難により裁判所から破産宣告を受けた。
負債総額は200億円を超えるとも言われており、現在は選手やクラブのスタッフ達に対する給料も未払いの状態。早急に新たなオーナーやスポンサーを探さねばならない状況に陥っている。
スポーツメディアのNESNによると、パルマは近々オークションにかけられる予定で入札は最低でも1000万ユーロ(約14億円)は必要とのこと。ただ、実際に新たなオーナーとしてクラブを運営するには7400万ユーロ(約103億円)程度は必要と見られている。