レッドソックス・セール、奪三振ショーで史上最速2000K達成に華 伝説的OBを上回る驚異の記録
2019/08/14
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5失点も7回途中12奪三振!2度の1イニング3者連続三振も
ボストン・レッドソックスの先発左腕クリス・セールが13日(日本時間14日)、敵地プログレッシブ・フィールドでのクリーブランド・インディアンス戦に先発登板し、通算2000奪三振を達成した。
この日の試合前まで1995奪三振としていたセールは、初回からエンジン全開。先頭の1番フランシスコ・リンドーア内野手から80マイル(約129キロ)のスライダーで空振り三振を奪うと、続くオスカー・メルカド外野手とカルロス・サンタナ内野手に対しては150キロを超えるフォーシームで空振り三振。いきなり3者連続三振で2000奪三振まであと「2」に迫った。
セールは2-0とリードした2回も1三振を奪い“リーチ”をかけて3者凡退。そして3回、2死一、二塁のピンチの場面を迎えると、ふたたびメルカドと対戦し、カウント1-2から最後は81.4マイル(約131キロ)のスライダーで空振り三振に仕留め、ついに通算2000奪三振を達成した。
メジャー10年目のセールの通算1626投球回での通算2000奪三振は史上最速。それまでトップだった通算3154奪三振を誇るペドロ・マルティネス氏(元レッドソックスなど)の1711回1/3を大幅に上回った。
セールは4回に先頭のサンタナにソロ本塁打を浴びたものの、直後にこの日2度目の3者連続三振をマーク。直後の5回に味方打線が2本の適時打で2点を追加すると、6回にはラファエル・デバース内野手の2点適時二塁打で6-1とリードを広げた。
大量援護をもらったセールは、6回と7回に2点ずつを失い6-5と1点差に詰め寄られたところで降板。しかし後を受けたマット・バーンズが後続を打ち取って勝ち投手の権利を得た。セールはこの日6回2/3を投げて被安打5、与四球2、奪三振12、失点5。防御率を4.40とした。
リードしていたレッドソックスだったが、土壇場の9回にリンドーアに適時打を浴び同点とされ延長戦に。セールの勝ちも消えた。それでも、延長10回にジャッキー・ブラッドリーJr.外野手の第14号ソロ本塁打が飛び出し、これ決勝点となって7-6で勝利を収めた。勝ったレッドソックスは連敗を「3」で止めて63勝59敗。ワイルドカード圏内まで8.0ゲーム差は変わっていない。