レイズのマッケイが「9番・投手」で“リアル二刀流”。打たれても動じず「石のような無表情」
2019/08/15
Getty Images
投手マッケイ
過去6試合の登板で29回2/3を投げて四死球は僅かに3個と抜群の制球力が持ち味のマッケイだが、この日はその制球が安定せず、苦しい立ち上がりとなった。2つの四球と安打で1点を失った後、さらに四球で満塁にすると、走者一掃の二塁打を浴び、いきなり大量4点を失った。
それでもマッケイは顔色も変えない。実況アナウンサーが「石のような無表情」(stone face)と表現するほど、新人らしからぬ冷静さは印象的だ。
1回裏:3安打、3四球、4失点、0奪三振(投球数29、ストライク14)
2回以降は毎回ランナーを出すものの、球威は戻ってきたのか、パドレス打線から三振の山を築く。マッケイの無表情は、三振を奪っても変わらない。ガッツポーズもなく、淡々と投げ続ける。
2回裏:0安打、2四球、0失点、3奪三振(投球数23、ストライク12)
3回裏:1安打、0四球、0失点、3奪三振(投球数16、ストライク13)
4回裏:1安打、1四球、0失点、1奪三振(投球数15、ストライク6)
マッケイはこの回で交代。4回を投げて全83球のうちストライクが45球。被安打5、与四球6、奪三振7、失点4と、やや不安定さが目立つ結果となった。
打者マッケイ
メジャーでは4打数0安打で終わった7月1日のボルティモア・オリオールズ戦以来の打席となったマッケイ。対するパドレスの先発投手は左腕のエリック・ラウアー。マッケイより1年前にプロ入りし、昨年からメジャーに定着した2年目の投手だ。
第1打席:2回表1アウト走者一、二塁の場面で四球を選ぶ。メジャー初出塁。
第2打席:4回表2アウト走者なしの場面で見逃し三振。
不透明な今後の起用方法
この日もマッケイは投手としての力量は見せたが、打者としては望ましい結果が出なかった。もともと7月31日のメジャー再昇格以来、この日まで打者としての出場機会すらなかった。レイズはこのままマッケイを通常の先発投手として起用を続けるのか、二刀流選手としての育成方法に変更はあるのか、その先行きは不透明になってきた。
角谷剛