エンゼルス・大谷翔平、待望の一発に「仕事ができていないという気持ちはあった」。打棒爆発の鍵は“引っ張り”
現地8月18日(日本時間19日)に行われた対シカゴ・ホワイトソックス戦で、大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)に待望の一発が飛び出した。実に74打席ぶりとなる今季第16号は、大谷自身はもちろん、ファンにとっても今後に期待を感じさせる一発となったようだ。
2019/08/19
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「ホッとはするんじゃないかと思います」
8月に入っての初ホームランは、現地7月27日(日本時間28日)のボルティモア・オリオールズ戦以来の一発だった。第15号から第16号までの18試合、63打数20安打、打率.317、8打点と決して調子が悪かったわけではない。それでもホームランが出ないということにモヤモヤとした気持ちを感じていたのはファンだけではなかったようだ。
第16号を放った試合後に大谷は「ホッとはするんじゃないかと思います」といつも通りクールに他人事かの様に振り返っている。だが「(自分に)求められるものが単打ではないので、チームに求められている仕事ができていないという気持ちはあった」というコメントからも、葛藤を抱えていたことをうかがわせる。
そうした苦闘の中から生まれた一発は、大谷らしい豪快なフルスイング、弾道とは異なるものであったが、大谷自身は「(崩され気味のスイングに)いいと思う。タイミングも外されても、ああいう形でも入るんだと認識できればバッティングの幅も広がる」と前向きに解釈する。
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