カブス・ダルビッシュ有、新球ナックルカーブは難攻不落? 伝授したキンブレルも「彼は望むままに何でもできてしまう」
2019/08/29
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わずか1週間で新球習得
シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が 27日(日本時間28日)のニューヨーク・メッツ戦で8回1失点と好投した。その試合で見せたナックルカーブが注目されている。米公式サイト『MLB.com』が28日(同29日)、伝えている。
シーズン後半戦は制球力に磨きがかかり、好調が続くダルビッシュ。セントルイス・カージナルスとの熾烈な首位争いを続けるチームでエース級の投球を続けているが、ここ数登板では新たな変化球の影響も大きいようだ。
同サイトでは、ダルビッシュが3種類のカーブをもっていると紹介。内訳は1つ目が球速70マイル(約112キロ)ほどのスローカーブ、次に75マイル(約120キロ)のレギュラーカーブ、そして最後が“新球”となる82マイル(約131キロ) ほどのナックルカーブだという。
このナックルカーブが躍動したのが27日(同28日)のメッツ戦。これまでと比べて球速の速いナックルカーブが有効に働き、チェンジアップやカットボールなど多彩な変化球と組み合わさって最高の結果を生み出した。
また、このナックルカーブの握りや新球のアプローチをダルビッシュに伝授したのは、6月上旬にカブスへ加入したクレイグ・キンブレル投手。ダルビッシュは1週間ほど前にキンブレルから新球を教わったと伝えてられている。
キンブレルとはいえば100マイル(約160キロ)の直球とナックルカーブが決め球の名クローザー。まだ31歳ながら既に344セーブを記録しており、数多の打者を直球とナックルカーブで三振に仕留めてきた。
キンブレルはダルビッシュのナックルカーブについて「信じられないよ。彼は望むままに何でもできてしまう」とコメント。その習得の早さに驚いているようだ。
ダルビッシュの8月の成績は防御率3.45、31回1/3を投げて42奪三振、四球はわずか1個のみとなっている。ポストシーズンへ向けて劇的な成長を見せるダルビッシュだが、キンブレル直伝のナックルカーブはまさに“鬼に金棒”となりそうだ。