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中5日復帰2戦目は今後への試金石に MLB最強の二人と対峙する田中将大

ヤンキース・田中将大の次回登板は、9日(日本時間10日)の本拠地ヤンキースタジアムでのナショナルズ戦に決まった。復帰2戦目、田中にとって重要な登板となる。

2015/06/09

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Getty Images



MLBを代表する投打の二人と対峙する田中

 その復帰2戦目で立ちはだかる相手が強烈だ。
 3番に座るのは22歳の怪童、ブライス・ハーパー。現在19本塁打は、両リーグトップ。46打点はトップと1点差のリーグ3位。打率も.326と高く、3冠王にも手が届きそうな場所にいるメジャー最強打者の一人だ。大リーグで優れた打者を計る指標として使われるOPS(出塁率+長打率)1.170は堂々の両リーグトップに君臨する。

 打者だけでなく、投げ合う投手も一級品。昨季終了後にタイガースからFAとなり、今季から加入したマックス・シャーザー。13年のサイ・ヤング賞右腕は舞台をナリーグに移したが、リーグトップの防御率1.85をマーク。スリークォーター気味に繰り出される右腕で、リーグ3位の90三振を奪っている。

 実績と名前だけでも十分なこの投打の主軸2人は、そろって5月の月間MVPを受賞した。同一球団の選手が打者部門と投手部門の月間MVPを総なめにするのは、08年7月のブリュワーズのC・C・サバシアとライアン・ブラウンのコンビ以来、7年ぶり。単に実力があるだけでなく、絶好調でのりにのっている2人なのだ。

 故障による長期離脱後は、復帰戦よりも、復帰2戦目の状態が大事とされる。メジャーのマウンドで全身にかかる負荷は、マイナーでのリハビリ登板とは桁違い。それはメジャーの実戦の中でしか、体感できない。

 1カ月間戦線を離脱した田中の体は、その分フレッシュになっていたとも言える。復帰戦を経験して、初めてメジャーマウンドの負荷を試すことができる。その後の登板間の調整も含め、一連のルーティンを試した結果が問われるのが復帰2戦目。そこで、投打で現時点に限ればメジャー最強と言っていい2人と対峙するわけだ。

 これ以上の試金石は他にないだろう。復帰戦で刻んだはじめの一歩が、後に振り返った時、本当にビッグストライドだったと言えるのか。すべては、究極の相手がそろったこの復帰2戦目次第となる。

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