アストロズ・バーランダー、史上6人目の3度目ノーヒットノーラン達成! 「特別な瞬間だ」
2019/09/02
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ヒューストン・アストロズは1日(日本時間2日)、敵地でトロント・ブルージェイズと対戦。ジャスティン・バーランダー投手が自身3度目のノーヒットノーランを達成した。3度目の達成は史上6人目、同じ球団に対し、敵地で2度の達成はMLB史上初の偉業となった。試合は2-0でアストロズが勝利した。
バーランダーは初回に四球を与えるも、後続を断って4人で片付けると、2回からは圧巻の投球。毎回の14奪三振を記録し、ブルージェイズ打線を制圧した。
ノーヒットノーランや完全試合と言えば、安打を奪い取る超ファインプレーがつきものだ。しかし、この日のバーランダーは、惜しい当たりもほとんど許さない内容。力のある直球と、同じ軌道から消えるようなカットボールを軸に淡々と投げ込み、三振と凡打の山を築いた。
快投を見せたバーランダーに対し、強力アストロズ打線は援護できず、8回まで無得点。9回にようやくエイブラハム・トロ内野手の2点本塁打で先制し、何とか意地を見せた。
バーランダーは9回120球(うちストライク79球)を投げ、被安打0、与四球1、奪三振14の投球内容。自身今季17勝目を挙げた。この試合で今季250奪三振も記録し、MLBトップとなる257個まで伸ばした。
バーランダーは、デトロイト・タイガース時代の2007年と2011年にノーヒットノーランを達成。2012年、2015年には9回に初安打を許す試合もあり、ついに3度目を達成した。キャリア3度目のノーヒットノーランは、7度達成のノーラン・ライアン氏らに続き、史上6人目。また、同一球団に対し敵地で2度のノーヒットノーランは、MLB史上初の偉業となった。
米メディア『ニューヨーク・タイムズ』によると、バーランダーは試合後、偉業達成を「特別な瞬間だった」と振り返った。オープナーやリリーフデーの浸透により、完投試合そのものが激減している現代MLB。真の先発投手のプライドが光る好投だった。