アストロズ・コール「競えるのは素晴らしい」同僚バーランダーとの共闘に誇り 10月の戦いへ「集中」
2019/09/03
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ブリュワーズ相手に6回1失点!3戦連続12K以上
ヒューストン・アストロズのゲリット・コール投手が2日(日本時間3日)、敵地ミラー・パークでのミルウォーキー・ブリュワーズ戦に先発登板し、6回14奪三振1失点の好投を見せた。
アストロズは前日に36歳のジャスティン・バーランダー投手が自身キャリア3度目のノーヒットノーランを達成。そしてこの日は、バーランダーとともに先発陣の柱として君臨するコールもそれに続く快投を見せつけた。
今季すでに15勝をマークしているコールは、初回の先頭打者から三振を奪った直後にヤズマニ・グランダル捕手にソロ本塁打を浴びたものの、2死からもマイク・ムスタカス内野手を仕留め1失点で切り抜ける。
出端くじかれたコールだったが、2回以降は圧巻の投球。2回に5番ライアン・ブラウン外野手から始まるブリュワーズ打線に対して99.5マイル(約160キロ)のフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、ナックルカーブを駆使して3者連続三振に抑えると、3回と4回と6回はそれぞれ2つずつ、5回にもこの日2度目となる1イニング3奪三振を記録した。
アストロズ打線は、3回にアレックス・ブレグマン内野手がブリュワーズ先発のエイドリアン・ハウザー投手から適時打を放ち同点とすると、6回には5番のヨーダン・アルバレス外野手が3番手のブレント・スーター投手から第22号ソロ本塁打を放ち勝ち越しに成功。
6回105球(ストライク65球)を投げて被安打3、与四球2、奪三振14、失点1の内容だったコールは、勝利投手の権利を得て交代。2番手のヘクター・ロンドン投手をはじめリリーフ陣にマウンドを託した。
アストロズは9回にクローザーのロベルト・オスーナ投手がクリスチャン・イェリッチ外野手に第43号ソロ本塁打を浴びて同点とされ、コールの16勝目は消滅したが、延長10回にジョージ・スプリンガー外野手がブリュワーズ6番手のジュニア・ゲラ投手から第30号ソロ本塁打を放ち再び勝ち越し。この1点を守って3-2の接戦を制した。
勝利したアストロズは2連勝。90勝49敗で勝率.647として、アメリカン・リーグ東地区首位のニューヨーク・ヤンキースと並んでメジャー最高勝勝率となった。
米公式サイト『MLB.com』によれば、コールは試合後「彼と一緒に戦うことができるのは素晴らしいことだよ」とバーランダーとの共闘についてコメントした。コールはこの日の14奪三振で今季266奪三振。前日に同じく14奪三振をマークし、メジャートップの257奪三振としたバーランダーを1日で追い抜きトップに立った。
また、2017年にクリーブランド・インディアンスのコーリー・クルーバー投手が達成して以来となる、登板3試合連続で12奪三振以上をマークするという快挙のおまけ付き。これについてコールは「自分がコントロールできるものに集中するだけだ。数字の中には特別なもののもあるが、今は集中したいものがいくつかあって、ポストシーズンに向けての準備を続けている」と、目先の数字にこだわらず、チーム2年ぶりのワールドシリーズ制覇へ向けて10月の戦いを見据えた。