「モースのパワーより青木の巧打を取ったのは大正解」ジャイアンツのオフの補強
ジャイアンツの専門ブログが昨オフの補強に関する中間評価を行った。そこではもちろん青木宣親の獲得が高い評価を得ている。
2015/06/09
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パワーより巧打を選択
ジャイアンツが好調だ。6月6日終了時点で32勝はナリーグ2位タイ。複数のライターから成る同球団の専門ブログ『チャイナ・ベイジーン・チャッター』は、この段階でブライアン・セイビアンGMによる昨年オフの補強のひとまずのレビューを行っている。シーズンはまだ100試合以上残っているが、その評価は気になるところだ。
過去5年で3度の世界王者による主なIn & Outは以下の通りだ。まずは三塁で、FAとして流出した12年&14年の世界一の貢献者パブロ・サンドバル(現レッドソックス)の穴埋めに元楽天のケーシー・マギーを据えた。また、リーグ優勝決定戦で同点本塁打を放った大砲のマイク・モースがFAで退団したレフトには、ワールドシリーズで相まみえたロイヤルズの青木宣親を獲得した。
まずは、サンドバルとマギーの評価だ。
ボストンと契約したサンドバルは、6日現在では打率.239で5本塁打と額面通りの活躍を見せておらず、レッドソックスも苦しい戦いが続いている。一方、後継者のマギーも開幕後6週間は打率.200で3Aへ降格した。しかし、そこでは10試合で打率.357と結果を残し、5日からチームに合流した。
同サイトでは、選手が調子を保とうとするあまり逆に不調に陥るのはよくあることで、マギーとて例外ではない。彼が不振を極め、その後復調したのもこの倣いと寛容だ。しかも、マギーの降格中にユーティリティプレーヤーのマット・ダフィーがしっかりと穴を埋めた。したがって、高額な契約を求めるサンドバルを見送りマギーを獲ったのは、結果的に間違った判断ではなかったとしている。
次は、モースと青木のケースだ、こちらははるかに評価が容易だ。
モースは勝負強く、サンフランシスコのファンは彼のような選手には残留してほしかったところだ。しかし、ジャイアンツが引き止めなかったのは守備力への不安からだった。そして、この選択は結果的にモースのパワーを見切り、青木の巧打を取るという選択となった。