ドジャース、前田健太の“代役”ウリアスが先発で好投 指揮官も賛辞惜しまず「素晴らしい」
2019/09/04
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DVの制限リストから復帰、約半月ぶりのマウンドで3回1失点
ロサンゼルス・ドジャースのフリオ・ウリアス投手が3日(日本時間4日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、3回1失点だった。前田健太投手がリリーフに配置転換されたことで代わりのスターターとして候補に挙がる左腕が上々の結果を残した。
23歳左腕のウリアスは前日の2日(同3日)にDVによる制限リストから25人枠と40人枠のロースター枠に登録された。そして翌日となるこの日に即先発マウンドに登った。
初回、ウリアスはトレバー・ストーリー内野手、チャーリー・ブラックモン外野手、ノーラン・アレナド内野手というロッキーズの強力上位打線をフライアウト3つで3者凡退に打ち取る。
しかし続く2回に先頭の4番ダニエル・マーフィー内野手に94.1マイル(約151キロ)のフォーシームを捉えられ、先制のソロ本塁打を浴びてしまう。そして2死後にも二塁打を浴びてピンチを作るも、後続を抑えて最少失点で切り抜けた。
3回を2三振を含む3者凡退に抑えたウリアスは、このイニングを最後に交代。3回44球(ストライク28球)を投げて被安打2、無四球、奪三振3、失点1の内容で、防御率2.55としている。
この日が8月16日(同17日)以来のメジャーのマウンド、しかも約1カ月ぶりの先発(今季自身28登板で7度目の先発)とあって長いイニングを任されることはなかった。
ドジャースは、4回に1点を失ったが、7回にラッセル・マーティン捕手の第6号3ラン本塁打、デビッド・フリース内野手の第11号ソロ本塁打で一挙4得点で逆転に成功。その後1点ずつを取り合ったが、5-3で逃げ切って勝利を収めた。なお、前日に4イニングのロングリリーフで今季初セーブを挙げた前田の登板はなかった。
米メディア『Gazette.com』によれば、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「フリオが戻ってきたことは素晴らしいことだ」と話し、「彼は(DVという)過ちを経て間違いなく学んでいる。悔いを改め、フィールドではプレーに集中し素晴らしい仕事をしてくれた。彼がチームメイトともに勝利を手助けしてくれたことに興奮している」とその働きぶりを称賛した。
前田が配置転換され、ウリアスと復帰間近の左腕リッチ・ヒル投手が先発ローテーション候補として目されている。一番はチームの勝利、ワールドシリーズ制覇が目的だが、前田の“代役”がどのような活躍をこれから見せるか注目だ。