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3割、200安打も現実的? 「進化」する青木宣親【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、青木宣親についてだ。

2015/06/10

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NPB時代、抜群の成績を残した青木

 青木宣親は、日本時間の6月9日時点で打率.321でナショナルリーグ9位、安打数69で3位、12盗塁で6位タイ、出塁率.394で8位につけている。これはリーグを代表するリードオフマンの成績だ。

 昨年までの青木は、好不調の波がはっきりしていた。半月ほどのインターバルで好不調が交互にやってくる。このために通算成績が上がらないのだった。
 NPB時代の青木は、イチローがMLBに移籍した後、最高のアベレージヒッターだった。その秘訣は抜群の安定感にあった。ここ10年の月間打率を見ていこう。

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 青木は試合に出場していれば、ほぼ3割をキープすることができた。
 2008年の10月、2009年の3、4月、5月と3割を割った月があった。また統一球が導入された2011年は夏場に低打率だった時期もあったが、それ以外は3割をマークしていた。調子が良ければ月間4割を超すこともしばしばあった。

 しかしMLBに移籍してからは、3割到達に苦労している。MLBは原則として9月末でシーズンが終了する。10月は1~2試合しかないので9月に含める。6カ月での月間打率。

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 ブリュワーズに入団した2012年の4月、青木は代打や守備固めで好成績を上げてレギュラーの座を得る。結果的に3割を切って最終打率を.288とした。
 翌年も打率3割の月は2回だけ。2割8分台の打率はもちろん悪くない数字だが、トップクラスの成績とは言えない。

 守備は堅実で足もあり、選球眼も良い。
 当時の青木の年俸は200万ドル前後であり、コストパフォーマンスを考えれば「いい選手」と評価された。

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