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ダルビッシュ有に投げられない球はない。「山の頂上」と絶賛される“10球種を操る唯一の投手”

2019/09/07

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MLB公式が特集記事で紹介「ガチでダルビッシュだけ」

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手の多彩な球種について6日(日本時間7日)、米公式サイト『MLB.com』が特集。トップニュースの1つとして伝えている。
 
 ダルビッシュは今季ここまで5勝6敗、防御率4.25ながら7月以降は10試合で5勝5敗、防御率3.19、62回を投げて奪三振78、与四球わずか3と安定した投球を見せて今や先発ローテーションに欠かせない存在となっている。
 
 そんな右腕について、同サイトは球種のバリエーションに注目し特集している。記事の中ではまず、「7つ以上の球種を持っている投手は99人(約4%)のみ。そのうち11位人が8つの球種を投げた」と前置きし、「その“山の頂上”にいるのがダルビッシュ有だ。ダルビッシュの2019年の投球の中では9つの球種が分類されている。しかし、“分類すらしにくい球種”も投げているので、実際には今年だけで10個の球種を投げている」と紹介。
 
 そして、メジャーリーグの選手が何種類の球種を持っているかを表した図表では、「10個」の位置に「Literally only Darvish(ガチでダルビッシュしかいない)」と示した。
 
 さらに称賛の声は止まらない。「彼は私たちが今まで見てきた誰とも違う」とし、それらの球種を投げ分ける中で「彼は最近14度の先発で105個の三振を奪った。それに対して許した四球はわずか8つのみだ」と制球の良さを特筆している。
 
 続いて、同サイトはダルビッシュの球種を一挙紹介。投球における割合と平均球速も記している。
 
(1)緩いカットボール(32.8%、平均86.3マイル:約139キロ)
(2)速いカットボール(3%、平均91.2マイル:約147キロ)
(3)フォーシーム(27.9%、平均94マイル:約151キロ)
(4)スライダー(14.1%、平均82.5マイル:約133キロ)
(5)ツーシーム(12.4%、平均93.5マイル:約150キロ)
(6)カーブ(4.8%、平均76.2マイル:約123キロ)
(7)ナックルカーブ(0.5%、平均81.3マイル:約131キロ)
(8)スローカーブ(0.1%、平均63.7マイル:約103キロ)
(9)スプリット(3.7%、平均88.6マイル:約143キロ)
(10)チェンジアップ(0.6%、平均84.1マイル:約135キロ)
 
 チームメイトのクレイグ・キンブレル投手から教わったと言われるナックルカーブ、チェンジアップなど、その多彩な球種と使用頻度が綺麗に分かれているのが分かる。球速の変化も著しく、これらによって奥行きある投球が出来ていることも想像に難くない。
 
 同サイトは記事の最後に「ナックル」についても言及。「ダルビッシュがいつか“絶滅危惧種”のナックルを投げるのであれば、それを目の当たりにできる私たちは幸運だろう。ダルビッシュに投げられない球種はない。彼にはまだ投げていない球種がある」と締めくくり、その潜在能力に対する期待感を寄せた。
 
 記事にもある通り、ダルビッシュはあす7日(日本時間8日)に敵地でミルウォーキー・ブリュワーズと対戦する。今季ここまで44本塁打と活躍するクリスチャン・イェリッチ外野手らを擁する打線にどのような球種で立ち向かい、どんな結果をもたらすのか。チームの逆転での地区優勝へ向けた大事な一戦に注目だ。



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