タイラー・スキャッグスさんの死を受け、MLBと選手会がオピオイド検査導入を検討。代わってマリファナ検査全廃の可能性も
2019/09/10
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選手の健康を守るための対策へ
そもそもドーピング検査は、1)競技の公平性を保つこと、2)選手の健康を守ることが目的とされているが、MLBでは1)が重視され、2)については軽視されてきたとも言える。リーグの報告では、昨年だけで1万件を越える「競技力を高める作用がある薬品」(PED)の検査が行われているが、LSDやMDMAなどの薬物に関しては記述がない。
オピオイド検査を導入する動きは、MLB全体がスキャッグスさんの若すぎる死を悼むことの現れである。
MLB選手会専務理事のトリー・クラーク氏は以下の声明をロサンゼルス・タイム紙で発表している。
「私たちのかけがえのない仲間を失ったことと現在この国全体で起きていることを含めた理由により、私たちの薬物についての教育、治療、予防に関する全ての方針を再考することが適切かつ重要だ」
角谷剛