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メッツ新人アロンゾ、本塁打量産に指揮官も不敵笑み MLB記録に迫るも「勝利」への姿勢崩さず

2019/09/10

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今季4度目の1試合2発!ジャッジの新人最多本塁打まであと「5」

 ニューヨーク・メッツが9日(日本時間10日)、本拠地シティ・フィールドでのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に3-1で勝利。投打の柱が本領を発揮した。
 
 ナショナル・リーグ東地区4位に沈むメッツにあって、期待は新人ピーター・アロンゾ内野手の本塁打記録だ。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が2017年にマークした新人最多本塁打記録52本まであと7本と迫っており、メジャー記録に大きな注目が集まっている。
 
 アロンゾはこの日「2番・一塁」で先発出場し、初回にいきなり待望の一発を放つ。ダイヤモンドバックス先発のメリル・ケリー投手に対して、左中間スタンドへ第46号のソロ本塁打。メッツが1-0と先制した。
 
 3回の第2打席は一ゴロに倒れたものの、スコア2-1とリードした5回の第3打席、この日3度目の対戦となったケリーに対してカウント1-1から92.5マイル(約149キロ)のシンカーを捉えると、打球は再び左翼スタンドに飛び込む第47号ソロ本塁打に。アロンゾの今季4度目となる1試合2本塁打で3-1とリードを広げた。
 
 メッツは、投げてはエース右腕のジェイコブ・デグロム投手が力投。初回の3三振などエンジン全開で、7回108球(ストライク69球)を投げ被安打3、与四球1、奪三振11、失点1の内容で、ともにポストシーズン進出を争うダイヤモンドバックスを封じ込めた。
 
 アロンゾは7回の第4打席は空振り三振に倒れたものの、この試合4打数2安打(2本塁打)2打点で打率.270。今季の本塁打数は「47」にまで伸び、残り17試合の中でジャッジの記録まであと「5」に迫っている。
 
 投打の柱の活躍でメッツはそのままリードを守り3-1で勝利。ワイルドカード順位で6位ながらプレーオフ出場圏内まで3.5ゲーム差に迫っており、まだまだ可能性は十分にある。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、アロンゾは試合後「私はただ勝つことに集中しようとしている。そしてこのチームがプレーオフに進出する力になりたい」と個人成績よりチームの勝利に徹する考えを崩していない。
 
 それでも、メッツのミッキー・キャロウェイ監督は「相手投手がピーターと対戦する時は、不安を抱かざる得ないね」と新人ながら絶対的な信頼を寄せる大砲の働きを称賛している。
 
 メッツがポストシーズン進出となれば2016年以来3年ぶり。当時もワイルドカードでの進出だったが、サンフランシスコ・ジャイアンツとの1試合のみのワイルドカードゲームに敗れあっという間に敗退した。
 
 新人のアロンゾにとっては、プレーオフに進出すればもちろん初出場となる。勝利を何よりの目的としているものの、最後は「プレーオフはこれまでで最もやり甲斐のある経験になるだろう。その機会を得るためにも、個人記録も塗り替えていきたい」と、自身の本塁打での貢献を誓った。

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