ヤンキース、宿敵レッドソックスと明暗「最高だ」 シーズン最後の対戦で零封勝ち&Vマジック「9」
2019/09/10
Getty Images
先発左腕パクストンが7回途中無失点「本当に自信を持っている」
アメリカン・リーグ東地区首位のニューヨーク・ヤンキースが9日(日本時間10日)、敵地フェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦に完封勝利。4連戦の同カードを3勝1敗と勝ち越して地区優勝マジック「9」とした。
ヤンキースは0-0で迎えた5回、オースティン・ロマイン捕手の第7号ソロ本塁打で先制すると、終盤の7回にはジオ・アーシェラ内野手の第19号ソロなどで一挙3得点とリードを広げた。
投げては、先発左腕のジェームズ・パクストン投手が6回2/3を投げて無失点。リリーフ陣もザック・ブリットン投手、コーリー・ガーリン投手、そして5-0とした9回は4番手のタイラー・ライオンズ投手が無失点に抑えて完封リレーを決めた。
快勝したヤンキースはこれで3連勝。宿敵の地ボストンでの今季最後となった同一カード4連戦を3勝1敗と勝ち越し、同カード2012年以来7年ぶりの地区優勝マジックを「9」とした。
米公式サイト『MLB.com』によれば、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は試合後「レッドソックスは昨季のチャンピオンで、彼らの素晴らしさは知っている」と前置きしながら、「そのチームと上手く戦うことができて満足だ。しかし我々はもっと勝ちを掴み取っていきたい」と胸を張った。
一方、左のエースとして本領を発揮し今季13勝目を飾ったパクストンは「素晴らしいよ。最高だ」と勝利に歓喜。「我々は今、チームとして本当に自信を持っている。彼らをノックアウトするのは素晴らしい気分だよ。我々は前進し続け、1つのゲームに集中し、ポストシーズンの準備をしたい」と目の前に迫る優勝、そして10月の戦いを見据えた。
明暗がくっきりと分かれた同地区ライバルのヤンキースとレッドソックス。昨季はともにシーズン100勝を挙げ、レッドソックスはワールドシリーズ制覇。一方のヤンキースは地区シリーズでレッドソックスに1勝3敗で敗退した。
しかし今季は、レッドソックスのポストシーズン進出の可能性が絶望的。ヤンキースはヒューストン・アストロズと並んでメジャートップの.655の勝率を持って10年ぶりの世界一への道を歩もうとしている。そしてその一歩、地区優勝という1つの壁を乗り越えるまであとわずかだ。