エンゼルス「二刀流」ウォルシュが待望のメジャー1号 “若手最優秀選手”がチームに光明もたらす
2019/09/10
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インディアンス・カラスコの速球をバックスクリーンへ
ロサンゼルス・エンゼルスのジャレッド・ウォルシュ内野手が9日(日本時間10日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのクリーブランド・インディアンス戦でメジャー初本塁打を放った。
内野手、そしてリリーフ左腕としてもチームの期待が寄せられている「二刀流」のウォルシュ。この日は主に“本職”としている打者として嬉しい一発を放った。
ウォルシュは1-6とリードされた8回に先頭打者として代打出場。インディアンス2番手の右腕カルロス・カラスコ投手に対してフルカウントからの6球目、内角低め95.2マイル(約153キロ)のフォーシームを捉えると、打球はバックスクリーン左の岩場に飛び込む第1号ソロ本塁打となった。
今季メジャー1年目のウォルシュにとって、この一発がメジャー初本塁打。米解析サイト『Statcast』によると、打球速度は108マイル(約174キロ)、打球角度29度、飛距離419フィート(約127.7メートル)、滞空時間5.6秒という大アーチだった。
試合はエンゼルスが2-6で敗戦。それでも、エンゼルスの将来を担う26歳の一発に、それまで静まっていた本拠地が大歓声で沸きかえった。
ウォルシュはこの日までに、MLB公式サイトが運営する若手有望株特集サイト『MLB Pipeline』でもポジション別の「プロスペクト・チーム・オブ・ザ・イヤー」(若手有望株の年間最優秀選手)の一塁手部門で選出されており、その“祝砲”ということにもなった。
同じく二刀流として活躍するチームメイトの大谷翔平選手(今季は打者に専念、来季以降は投手と打者の二刀流として起用予定)の背中を追うウォルシュ。来季へ向けたチームの1つの「光明」として、この日の本塁打は大きな価値のあるものとなるだろう。