ドジャース、貯金「42」で地区V7 “常勝軍団”におごりなし「当たり前だと思ってはいけない」
2019/09/11
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ロバーツ監督「落ち着いてその時を迎える時ができた」
前田健太投手が所属するロサンゼルス・ドジャースが10日(日本時間11日)、敵地オリオール・パークでのボルティモア・オリオールズ戦で勝利。7年連続18度目のナショナル・リーグ西地区優勝を果たした。
優勝へのマジック「1」としていたドジャースが、快勝で地区7連覇を飾った。初回にコーリー・シーガー内野手の第15号2ラン本塁打などで一挙4点を先制すると、3回にもシーガーの2打席連続となる第16号ソロ本塁打で加点。投げては先発のウォーカー・ビューラー投手が7回無失点の好投でオリオールズ打線を封じ勝利を手繰り寄せた。
投打がかみ合い7-3で快勝したドジャースは、2013年から7年連続18度目のナ・リーグ西地区優勝。今季ここまで94勝52敗(勝率.644)、貯金「42」と他チームを圧倒しての制覇だった。
昨季はレギュラーシーズン162試合を戦ってコロラド・ロッキーズと91勝71敗で並んで「163試合目」に勝利しての地区優勝だっただけに、今年の“完勝”にはチーム全体に冷静なムードが漂った。
米公式サイト『MLB.com』によると、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も「昨年ほど劇的なものではなかった」としながら「より落ち着いてその時を迎える時ができた。期待していたものの1つだ」と胸を張っている。
それでも、優勝の喜びは格別。この日快投をビューラーは「これは簡単なものではなかった」と話し、「我々は正しいことをしている。それが何かは分からないけど、このチームにはたくさんの才能に溢れていて、そのような人たちと同じロッカールームに身を置くと良いことが起こるんだ」と仲間たちと歩んできた充実したレギュラーシーズンの日々を噛み締めながら振り返った。
一方、昨季の右肘の靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)から復帰して今季は開幕から活躍したシーガーは、「毎年エキサイティングだね。でもこれを当たり前のことだと思ってはいけない。それは常に起こるわけではないんだ」と、常勝軍団の中でも貪欲に勝利を目指して勝ち取った勝利だということを強調している。
また、今月から配置転換でリリーフに回っている前田健太投手も試合後に自身のインスタグラムを更新。シャンパンファイトの動画とともに「シャンパンファイト。お酒がアレルギーなので身体中真っ赤になります。でも楽しい」と綴り、自身9回目となるシャンパンファイトを楽しんだことを報告した。
ポストシーズンは地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズと戦い、世界一へ向けて最大19試合を戦って11勝を積み重ねなければ悲願の栄光は勝ち取れない。ロバーツ監督は、「我々の目標は、フィールドに出るたびにこのようにプレーすること。我々には長年にわたって一定の強さがある」と話し、その強さとともに3年連続ワールドシリーズ進出、そして今季こそ1988年以来の世界一を勝ち取ることを誓っている。