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9.11を忘れないために。大活躍の新人ピーター・アロンゾがチーム全員に特製シューズを自腹で用意「ただ彼らの勇気を称えたいだけ」

2019/09/13

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新人王&本塁打王のW受賞に期待大


 アロンゾは2016年のドラフト会議でメッツから2巡目指名(全体64位)を受け入団した。今シーズンの開幕からメジャーに昇格し、ここまで本塁打47本を放って、ナ・リーグの本塁打王争いのトップに立っている。同リーグ新人王の最有力候補でもある。既にナ・リーグの新人本塁打記録を更新し、2017年にニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が記録した52本のメジャー記録も更新する可能性は充分だ。
 
 この素晴らしい活躍にもかかわらず、メジャー1年目であるアロンゾの今シーズンの年俸はメジャー最低保証額の55万5000ドル(約6000万円)だ。全選手の平均年俸が約500万ドル(約5億4000万円)のメッツ内で最も薄給のアロンゾが行ったこの行為を、地元紙ニューヨーク・ポストなど各メディアが賞賛している。
 
 もっとも、アロンゾは今年オールスターのホームラン・ダービーで優勝し、年俸の倍近い100万ドルの賞金を受け取っている。そのときも、賞金の中から、負傷した兵士たち(Wounded Warrior Foundation)と消防隊員と家族(Tunnel to Towers)の2財団にそれぞれ5万ドル(約540万円)を寄付している。
 
 メッツはこの日9-0の大差でダイヤモンド・バックスを破っている。メッツが放った安打は11本。奇しくも9 と11の数字がスコアボードに並んだ。
 
 これでメッツはナ・リーグのワイルドカード枠争いでフィラデルフィア・フィリーズと並んで4位に浮上した。2位のシカゴ・カブスとミルウォーキー・ブリュワーズとのゲーム差は2で、まだまだポストシーズン進出に望みがある位置にいる。ニューヨークのもう一方の雄、ヤンキーズがア・リーグ東地区のトップを独走するなか、2000年のワールドシリーズ以来となるサブウェイ・シリーズの実現にも地元ファンの期待がかかる。
 
 
角谷剛

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