ヤンキースに相次ぐ朗報!タフネス右腕ベタンセス2K“完全復活” 昨季19勝右腕もあさって初登板へ
2019/09/16
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興奮してハプニング!2アウト取ってダグアウトへ→仲間も爆笑
ニューヨーク・ヤンキースのデリン・ベタンセス投手が15日(日本時間16日)、敵地ロジャース・センターでのトロント・ブルージェイズ戦にリリーフ登板。今季初登板で2三振を奪う好投を見せた。
右肩などを痛め長期離脱していたベタンセスは、3-3の同点で迎えた4回に3番手として登板。昨年のボストン・レッドソックスとの地区シリーズ、10月9日(同10日)以来となるメジャーのマウンドに立った。
右腕はまず先頭のリース・マクガイア捕手に対して、フォーシームとナックルカーブをストライクゾーンぎりぎりの低めに集めカウント1-2と追い込むと、最後は94.9マイル(約153キロ)のフォーシームを外角低めいっぱいに決め見逃し三振。
さらに続くブランドン・デュルーリー内野手に対してもフォーシーム2球で追い込むと、最後は84マイル(約135キロ)のナックルカーブを低めいっぱいに投げ込んで見逃し三振を奪い2アウトとした。
テンポ良くアウトカウントを積み重ねたベタンセスは、よほど満足いったのか3アウトと勘違いしてダグアウトに進みかけたが、笑顔でマウンドに戻ってチームメイトの爆笑を誘う。そしてこのタイミングでアーロン・ブーン監督が交代を告げ、改めて笑顔でマウンドを降りた。
ヤンキースは5回に3点を勝ち越され4-6で敗戦。それでも、昨季まで主にセットアップとして5年連続で60試合以上に登板し100奪三振以上をマークしたベタンセスが制球抜群の復帰登板を見せたことで、ポストシーズンを直前に控えて心強い存在が戻ってきたことは大きな朗報となった。
米公式サイト『MLB.com』によると、2奪三振と最高の復帰戦を飾ったベタンセスは試合後「2人の打者に対してだけの投球だということは知っていた」と話し、「だから少し興奮して途中でマウンドから離れてしまったんだ」と笑顔で“ハプニングシーン”を振り返っている。
また、ブーン監督も「彼という大きな存在がそこにいるということが、異なる角度と見方を示してくれるんだ」と実績ある投手がマウンドにいる心強さを独特の言葉で表現。投球に対しても「スライダーとカーブが素晴らしい。速球の調子も続けて見ていきたいね」と高いクオリティーで戻ってきたことを称賛していた。
また、この日は2番手として左腕のジョーダン・モンゴメリー投手も今季初登板。2回を投げて2失点を喫したが、2奪三振をマークしており、ポストシーズンに向けた貴重な左の駒が戻ってきたことはもう1つの朗報となった。
ヤンキースは敗れたものの、アメリカン・リーグ東地区2位のタンパベイ・レイズも敗れたため、地区優勝マジックは1つ減って「3」。いよいよ7年ぶりとなる歓喜の瞬間が間近に迫っている中で、あさっては開幕から離脱していた昨季の19勝右腕ルイス・セベリーノ投手が今季初登板初先発する。地区優勝の先にあるポストシーズン、世界一へ向けて明るいニュースが相次ぐ1日となった。