ダルビッシュ有の同僚、カブス主砲リゾーが右足負傷 本人は意欲満々も…指揮官「様々な選択肢ある」
2019/09/17
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5~7日間は固定器具で様子見「できるだけ早くプレーしたい」
シカゴ・カブスのアンソニー・リゾー内野手が、右足首の捻挫のため残りのレギュラーシーズンを欠場する可能性があることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が16日(日本時間17日)、伝えている。
リゾーは15日(同16日)のピッツバーグ・パイレーツ戦でバント処理した際に右足首を負傷。球団は翌16日にリゾーがMRI検査を受けた結果、捻挫していた発表した。手術の必要はないものの、5~7日間は患部を固定する器具を着けて治療を行っていくという。
同サイトによると、リゾーは「できるだけ早くプレーしたい」と10月から始まるポストシーズンに意欲を見せており、固定器具を外した後に患部が良化されていれば、復帰の目途が立つものとされている。しかし、もしも改善が見られない場合は残りのレギュラーシーズンの試合を欠場する可能性もある。
それでも、カブスは15日現在、ナショナル・リーグ中地区2位。首位のセントルイス・カージナルスとの差はわずか2.0ゲーム差で逆転優勝の可能性も大いにある。ワイルドカード争いでもワイルドカードゲーム進出圏内の2位の位置につけており、いずれにしても大事な時であることは間違いない。
それだけにリゾーは「身体はかなり良く反応する」と感触を話しながら、レギュラシーズン終了前に復帰する気満々。「9月と10月には多くのプレッシャーが詰まっている。だからこそ今の時期を見送るなんて嫌なんだ」と語っている。
今季ここまで140試合に出場し打率.289、26本塁打、93打点、OPS(出塁率+長打率)はキャリア2番目に高い.920と絶好調のリゾー。主砲として、そして精神的支柱の選手が欠けることは、たとえ短期間だとしても大きな影響をもたらすことになる。
しかしながら、「我々には様々な選択肢がある」と話すカブスのジョー・マッドン監督は、正一塁手のリゾーを欠く間はイアン・アップ外野手とビクター・カラティーニ捕手を一塁で起用する可能性が高いとコメント。また、ウィルソン・コントレラス捕手やジョナサン・ルクロイ捕手も必要に応じて起用する可能性があるとしている。
骨折に至らなかったのは不幸中の幸いではあるが、大事な時期に主砲を失うカブスが、残りのレギュラーシーズンとポストシーズンでどんな戦いを見せるのか。2016年のワールドシリーズ覇者が大きな危機に直面している。