エンゼルス・トラウト、今季絶望も依然「MVP最有力候補」 対抗はアストロズ主軸…カギを握るのは
2019/09/17
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OPSで唯一1.0超えのトラウトか、首位快走に貢献するブレグマンか
ロサンゼルス・エンゼルスの主砲マイク・トラウト外野手が右足の神経腫を切除出術を行うため今季残りの試合に出場しないことになった。しかし、今季も高水準のパフォーマンスを見せたことで自身3度目のアメリカン・リーグ最優秀選手賞(MVP)の最有力候補だという声が挙がっている。
28歳のトラウトはメジャー9年目の今季134試合に出場し、打率.291、キャリア最多の45本塁打、104打点、110得点をマーク。今季リーグで100打点と100得点をクリアした選手はトラウトを含めて4人いるが、その中でもOPS(出塁率+長打率)は1.083と唯一1.0を超えて一歩リードとしている。
15日(日本時間16日)付けの米メディア『USAトゥデイ』によれば、さらにWAR(メジャー最低レベルの選手と比べ、どれだけ多くの勝利に貢献したかを示す指標)でも4人の中で最も高い8.3をマークしており、「MVP争いのトップランナーだ」と受賞の最有力であるという見方を示した。
一方で、同サイトがトラウトの対抗として挙げたのがヒューストン・アストロズのアレックス・ブレグマン内野手。25歳のブレグマンは、メジャー4年目の今季は145試合に出場し、打率.295と3割まであと一歩としているだけでなく、36本塁打、104打点、114得点はいずれもキャリアハイだ。OPSも.999とトラウトに次いでリーグ2位となっている。
同サイトは、「ブレグマンのWARは7.4で、レギュラーシーズン残り2週間でトラウトを上回る可能性は低い」としながらも、トラウトが所属する西地区4位のエンゼルスに対して、ブレグマンの所属するアストロズは同地区を首位を快走していることから優位性があるとの見解も含んだ。
今季絶望となりながら本塁打、出塁率、長打率、OPSでリーグトップを誇るトラウトか、トラウトと同じ打点と10も上回る得点をマークして首位アストロズに貢献しているブレグマンか。メジャーリーグの将来を背負って立つ若きヒーローの争いに注目だ。