ヤンキース、7年ぶり地区優勝! 田中将大は7回1失点快投で11勝目、宝刀スプリットで凡打量産
2019/09/20
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2年連続シーズン100勝到達
ニューヨーク・ヤンキースは19日(日本時間20日)、本拠地でのロサンゼルス・エンゼルス戦に田中将大投手が先発し、7回1失点の好投。9-1の圧勝で7年ぶりの地区優勝を飾った。
ヤンキー・スタジアムは大熱狂に包まれた。初回、田中は先頭のブライアン・グッドウィン外野手をスプリットでニゴロに打ち取ると、続くデビッド・フレッチャー内野手はスライダーで空振り三振。最後はコール・カルフーン外野手を91.4マイル(約146キロ)の直球で捕邪飛に打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。
田中はその後も好投を続け、2回と3回を無失点。ヤンキースは2回裏にD.J.ラメイヒュー内野手の25号3ラン本塁打で3-0と先制する。4回には先頭のカルフーンに32号ソロ本塁打を浴びるものの、後続を3人で締める。
5回は打者2人をわずか4球で打ち取って2アウト。マイケル・ハーモシーロ外野手には7球粘られるものの、最後はやはり決め球のスプリットで空振り三振。続く6回も三者凡退に抑えた。ヤンキースは6回までに3点を追加して6-1とし、試合は終盤に突入する。
7回、田中は先頭のアルバート・プホルス内野手を内角一杯のスプリットで三飛に仕留める。後続の打者に右安打を浴びるものの、アンドレトン・シモンズ内野手を宝刀スプリットで三ゴロに打ち取り、5-4-3のダブルプレー。この回も無失点に終え、ここで田中はこの日の役目を終える。
ヤンキースは8回に2本の本塁打で9-1とすると、9回はクローザーのアロルディス・チャップマン投手が登場。100マイル(約161キロ)超の直球を中心に易々と2アウトを奪うと、最後はプホルスを相手に空振り三振を奪って試合終了。9-1でヤンキースの勝利となり、アメリカン・リーグ東地区優勝を決めた。
ヤンキースが地区優勝を飾るのは2012年以来7年ぶりのこと。この日の勝利の立役者となった田中は7回86球(ストライク60球)を投げ4安打、1失点、無四球、6奪三振。今季11勝目を手にし、防御率は4.47となっている。
試合後、チームは優勝の味を噛み締めた。投手陣のリーダー的存在であるC.C.サバシア投手は「最高のワールドシリーズの映像を作るって言い続けているよ」とコメント。常勝軍団にとっての本当の戦いはここからのようだ。