レイズ、2戦連続サヨナラ勝ちでWC圏内キープ 新人ロウが“8年前”と同じ場所へ吉兆の逆転2ラン
2019/09/22
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2011年に主砲ロンゴリアが放った左翼ポール際へ「最高」
タンパベイ・レイズが21日(日本時間22日)、本拠地トロピカーナ・フィールドでのボストン・レッドソックス戦で2試合連続となるサヨナラ勝ちを収め、ワイルドカード圏内をキープした。
ワイルドカード圏内2位タイのレイズは、前日に同地区の宿敵レッドソックスにサヨナラ勝ち。ギリギリの戦いで踏みとどまっている。そして、この日も終盤に執念を見せ、劇的な勝利を手にした。
レイズは3回にトラビス・ダーノウ捕手、ジョーイ・ウェンドル内野手の適時打で2点を先制。直後に1点を返されたが、終盤の7回には前日にサヨナラ打を放ったウィリー・アダメズ内野手が第19号ソロ本塁打を放ち3-1とリードを広げた。
しかし、相手はポストシーズン進出の可能性が消滅したものの昨季ワールドシリーズを制しているレッドソックス。8回に2番のラファエル・デバース内野手が2ラン本塁打を放ち3-3の同点に追い付く。
試合は延長戦に突入し、先に動いたのはレッドソックス。ミッチ・モアランド内野手が延長11回にレイズ9番手のディエゴ・カスティーヨ投手から適時打を放ち4-3と勝ち越しに成功する。
一方、追い込まれたレイズは、直後の攻撃でレッドソックスの11番手ジョシュ・スミス投手に対して先頭のダーノウが二塁打で出塁し同点のチャンスを演出。ここで打席に迎えたのはここまで無安打の新人ネイト・ロウ内野手だった。
ロウはカウント2-0からの3球目、真ん中にきた90.8マイル(約146キロ)のフォーシームを捉えると、打球は逆方向の左翼ポール際へ。ラインドライブがかかった飛球はポールのわずか内側を通りスタンドに入り、劇的な第7号逆転サヨナラ2ラン本塁打となった。
同じくワイルドカード争いをしていた2011年、当時チームの主砲だったエバン・ロンゴリア内野手が叩き込んだ所と同じエリアに一発を放ったロウは、ホームに生還後、チームメイトに上半身裸にされ揉みくちゃに。ドリンクも浴びながらも笑顔の24歳は、地元放送局のインタビューに対して「最高だよ。チャンスを作ってくれたことに感謝したい」と喜びを爆発させた。
5-4で2試合連続サヨナラ勝利を収めたレイズは3連勝。この日、ワイルドカード圏内2位で並んでいたクリーブランド・インディアンスが敗れたため単独2位となり、インディアンスに1.0ゲーム差をつけた。