エンゼルス・大谷翔平、万全目指すも二刀流に“楽観的”。左膝手術から順調に回復、投球へも意欲
2019/09/25
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術後初めてメディア対応「順調にきている」「確かなプランは設定されていない」
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、左膝の手術後初めて会見を開き、来季2020年のシーズンに向けて意欲を語っている。米公式サイト『MLB.com』が24日(日本時間25日)、伝えた。
大谷は13日(同14日)に左膝の膝蓋骨修復手術を受け、8週間から12週間の回復期間を必要としている。また、12月中には投球プログラムを終了させ、昨年10月に受けた右肘側副靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)からの回復期を完了させる予定だ。
同サイトによれば、大谷は「(膝の手術から)順調にきている」と通訳を通じてコメント。「投球プログラムを含めて、十分に行える時間があると聞いている。まずは膝を回復させる必要があるが、それはあまり長くはかからないので、投球のリハビリも進行させていくことができる」とした。
大谷はメジャー2年目の今季は打者に専念。106試合に出場し、昨季の367打席を大幅に上回る425打席に立ち、384打数110安打、打率.286、18本塁打、62打点、12盗塁をマーク。シーズン後半は53試合でわずか4本塁打に終わるなど苦戦していた。
また、打球の平均初速は昨季の92.6マイル(約149キロ)から92.8マイル(約149キロ)にわずかに改善したものの、打球の平均角度は12.3度から6.8度と5度以上も下回り、打球が上がらなかった要因の1つにもなった。
大谷は今季の成績を受けて、肘や膝の状態が打球を飛ばす能力に影響を与えているかどうかは確信できなかったものの、「もっと良いシーズンを送ることができたような気がする」と振り返り、「苦労する時期が少し長すぎたようにも感じる。特にチームは自分が想像していたものではなかった」と、自らの苦戦とともに24日現在アメリカン・リーグ西地区4位に沈む現状を悔やんだ。
同サイトでは、大谷の3年目は1年目と同様に指名打者(DH)と投手の両方を務めるだろうと言及。1週間のうちにDHとして4試合、そのプレーの状態を見ながら投手として1試合に出場するとしている。
しかし、大谷は来季について「まだ確かなプランは設定されていないように感じる」としながら、「スプリングトレーニング(春季キャンプ)で枠を勝ち取る必要があるが、昨年と同じように開幕に向けて準備をしていきたい」と万全の状態でのシーズンインに意欲を示した。