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「先発ローテは10日経てば状況一転の可能性」 田中将大復帰も指揮官は楽観視せず

田中が復帰を遂げ、ノバも近々ローテーションに戻ってくる。計算することが難しい先発ローテーションをヤンキースは強みにすることができるのか。

2015/06/12

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田中&ノバ復帰で計算できるローテーションに

 先発ローテーションの長期的なプランを組み立てるのは、太陽の下でアイスクリームをどこから食べていくかの計画を立てるぐらいに難しい。目の前にある形は凄まじいスピードで形を変えてしまう。

 開幕当初は過去最強になるのではと思われていたナショナルズのローテーションも蓋を開けてみれば、怪我人を抱え万全の状態では回っていない。ヤンキースも開幕から万全とは程遠い状態だったが、ここに来て良い方向に進んでいる。『NEW YORK POST』では、田中が故障者リストから復活を遂げ、ノバも近々メジャーに合流する可能性からヤンキースにとっては先発ローテーションが強みとなるのではないかと報じている。

 田中の復活をこう振り返っている。

“That tear in his elbow is always going to force breath-holding, but these two starts were as good as anything from the first half last year as he threw precise early strikes, particularly with his sinker, and the Nats (like the Mariners) swung early to try to stay away from two strikes and the devastating split.
「肘の靭帯部分断裂は常に固唾を呑む状態であることに変わりはない。しかしこの2登板は昨季前半に見せたものかそれ以上の投球であった。特にツーシーム(訳注:アメリカではツーシームをシンカーと言う場合もある)を使いながら早いカウントで正確にストライクが取れ、ナショナルズは(マリナーズと同様に)あの素晴らしいスプリットを逃れようと追い込まれる前に振っていた」

 田中の復活でローテーションに柱ができた。C.C.サバシアも前回の登板で明るい兆しが見えており、ネイサン・イオバルディが持つスプリットの進化、アダム・ウォーレンの最近の好投、さらにはオールスターに選ばれる可能性もあるマイケル・ピネダが揃っている。そしてトミー・ジョン手術からリハビリを続けるイアン・ノバが1Aで初のリハビリ登板を終えた。あるスカウトによると、球速も出ており、メジャーのローテーションを助ける存在となることを語った。

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