メッツ・アロンゾ、MLB新人史上最多のシーズン53号本塁打 デビュー1年目の24歳が偉業達成
2019/09/29
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本拠地で歓喜!2017年のジャッジ抜く
ニューヨーク・メッツの新人ピーター・アロンゾ内野手が28日(日本時間29日)、本拠地シティ・フィールドでのアトランタ・ブレーブス戦で新人最多本塁打記録となる53号を放ち勝利に貢献した。
前日に新人資格を持つ選手として最多タイ記録となるシーズン52本塁打をマークした驚異の24歳・アロンゾが、ついに歴史を塗り替えた。
この日「2番・一塁」で先発出場したアロンゾは、ブレーブス先発のマイケル・フォルティネビッチ投手に対して初回の第1打席は空振り三振。フルカウントからのカーブにバットが空を切った。
そして0-0で迎えた3回、メッツはレネ・リベラ捕手の第1号2ラン本塁打で先制。そして2死走者なしで第2打席に立ったアロンゾは、カウント2-1から真ん中にきた92.8マイル(約149キロ)を捉えると、打球は中堅バックスクリーン右へ飛び込む第53号ソロ本塁打となった。
打った瞬間それと分かる当たりで、アロンゾは両腕を上げて喜びを表現。ホームの大歓声の中で生還した直後にも雄叫びを響かせ、ファンのさらなる熱狂を促した。
アロンゾの一発は、新人では史上最多を更新するシーズン53号。2017年に当時2年目だったアーロン・ジャッジ外野手(ニューヨーク・ヤンキース)が記録した52本塁打を抜いた。
さらに、デビュー1年目で成し遂げたことで、その驚異的な能力は特筆すべきものに。オールスター前のホームランダービーでも初出場初優勝を飾った男は、シーズン後半も勢いは衰えなかった。
なお、米解析システム『Statcast』によれば、この記念すべき本塁打の打球初速は106マイル(約171キロ)。打球角度33度、最高到達点121フィート(約36.9メートル)、飛距離は415フィート(約126.5メートル)、滞空時間6.1秒という大アーチだった。
その後の第3打席は遊ゴロ併殺に終わり54号とはならなかったが、メッツは3回に先制した3点を最後まで守り切り3-0で快勝。アロンゾは3打数1安打1打点で打率.260だった。
アロンゾは2016年にドラフト2巡目(全体64位)でメッツに指名され入団。今季ここまで欠場は1試合のみで160試合に出場し、打率.260、53本塁打、120打点、出塁率.359、長打率.586。打点はデビッド・ライト氏(2008年)とマイク・ピアッツァ氏(1997年)がマークしたフランチャイズ記録まであと「4」と迫っている。メッツは今季1試合残っており、再び快挙達成なるかが注目される。