「引退はしない」。マリナーズ退団確実のヘルナンデス、現役続行に意欲
2019/09/29
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マリナーズ一筋15年。2010年サイ・ヤング賞受賞
シアトル・マリナーズでの涙のラスト登板を終えた、”キング”フェリックス・ヘルナンデス投手は、来季以降も現役続行に強い意欲を見せているようだ。現地27日(日本時間28日)、ヘルナンデスの母国ベネズエラの『リーデル』紙が報じている。
現地26日(日本時間27日)に行われた対オークランド・アスレチックス戦で先発登板したヘルナンデス。5回1/3を投げ、敗戦投手となってしまったが、6回途中での降板時には球場全体からの大歓声を浴び、チームメイトとの抱擁を交わし、感極まるシーンが話題を集めた。
メジャーデビューから15年、慣れ親しんだマウンドでの登板を終えたヘルナンデスは「マリナーズでプレーした年月は楽しいものだった。多くの出来事があったと、いま心をよぎっている。何と言ってよいのか分からない。15年ここでプレーし、本当に色々なことがあった」と感傷的に語る
その一方で「どこでプレーするんだろうね。引退は考えていない。来年のことはどうなるかはわからない。そのうち分かるだろう」と時に笑顔を交えながら現役続行への意欲を語った。
まだ33歳と老け込むには早すぎるが、近年急激な衰えが指摘されるヘルナンデス。今季も1勝8敗、防御率6.40と振るわず、昨年の7月1日以降からは26試合(うち先発25試合)で1勝16敗、防御率6.38と往時の輝きは見られなかった。
今後の動向に注目が集まるが、いずれのカテゴリーにしても、今季年俸2700万ドル(約28億9000万円)という巨額契約からの大幅なダウンは想像に難くない。ラテン系を中心に未だ人気は絶大なメジャー通算169勝の剛腕は、再びその雄姿をメジャーの舞台で見せられるのだろうか。