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アストロズ、バーランダーが史上18人目の通算3000奪三振 自己最多シーズン300奪三振も同時達成

2019/09/29

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メジャー15年目36歳で21勝目!「現役最強右腕」を証明

 ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手が28日(日本時間29日)、敵地エンゼル・スタジアムでのロサンゼルス・エンゼルス戦で今季300奪三振と通算3000奪三振をマークし、今季21勝目を挙げた。
 
 試合前まで今季288奪三振、通算2994奪三振としていたバーランダーが、奪三振ショーで再び偉業を達成。レギュラーシーズン最終登板を白星で締めくくった。
 
 バーランダーは初回に2番のブライアン・グッドウィン外野手に先制ソロ本塁打を浴びたが、2回はチェンジアップ、スライダー、フォーシームを決め球に3者連続三振。3回も2三振を奪い序盤を投げ切る。
 
 しかし、4回は1死からコール・カルフーン外野手を空振り三振に仕留めたものの、暴投が重なって振り逃げで一塁に走者を置く。すると続くアンドレルトン・シモンズ内野手に初球を左中間スタンドに運ばれ0-3とリードを広げられてしまった。
 
 それでもバーランダーは5回にこの日2度目の3者連続三振をマーク。直後に味方打線がホセ・アルトゥーベ内野手の第31号2ラン本塁打、ジョシュ・レディック外野手の第14号3ラン本塁打で5-3と一気に逆転し、バーランダーはリードした状況で6回のマウンドに登った。
 
 5回まで71球としていたバーランダーは、6回にカルフーンから2打席連続三振を奪うなど3者凡退に抑えてお役御免。この日は6回80球(ストライク62球)を投げて被安打4、無四球、奪三振12、失点3の内容で防御率2.58とした。
 
 また、この日12奪三振をマークしたことで自身初のシーズン300奪三振に到達。そして、4回にカルフーンから奪った三振で史上18人目の通算3000奪三振を達成した(この試合で3006奪三振まで伸ばす)。米公式サイト『MLB.com』よると、同じ年にシーズン300奪三振と通算3000奪三振を達成したのはランディ・ジョンソン氏以来史上2人目。
 
 なお、チームメイトのゲリット・コール投手が既に今季300奪三振をマークしているが、同一チームで同じ年に2人の投手が300奪三振を記録したのは、2002年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスのジョンソン氏(334奪三振)とカート・シリング氏(316奪三振)が記録して以来の快挙となった。
 
 さらに、通算3000奪三振を達成した投手の中で通算3度以上のノーヒットノーランを達成したのは、歴代1位となる通算5714奪三振のノーラン・ライアン氏とバーランダーのみ。ライアン氏は通算7度のノーヒットノーランを達成している。
 
 アストロズは、7回にもアルトゥーベの適時二塁打で1点を追加し、6-3で勝利。先発のバーランダーがメジャートップの21勝目(6敗)を挙げるとともに、チームとしては球団新記録となるシーズン106勝。今季のポストシーズン全体のホーム開催アドバンテージを手にした。
 
 今季最終登板で2つの快挙を達成したメジャー15年目36歳のバーランダー。大きな故障もなく、今もなお「現役最強右腕」であることを証明した。2017年以来となるワールドシリーズ制覇へ向けて、最高の状態で10月の戦いを迎える。

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