エンゼルス、次期監督候補にヤンキース元監督のジラルディ氏 09年に松井秀喜氏を擁し世界一
2019/10/02
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エプラーGMは「時期尚早」も、MLB公式が候補者の名前挙げる
ブラッド・オースマス監督を解任したロサンゼルス・エンゼルスのビリー・エプラーGMが、注目される次期監督候補について言及した。米公式サイト『MLB.com』が1日(日本時間2日)、伝えている。
エンゼルスは今季72勝90敗(勝率.444)でアメリカン・リーグ西地区4位に低迷。チーム20年ぶりの90敗以上を喫する屈辱で、シーズン終了直後の9月30日(同10月1日)にオースマス監督の解任を発表した。
そして、同サイトでは注目される次期監督候補についてエプラーGMが言及していることを報道。同氏は「特定し始める段階ではない」「候補者の数を知り得るのは時期尚早」と話しているという。
有力視されているのは、カブスを今季限りで退任したマッドン氏。同氏はエンゼルスでマイク・ソーシア元監督の下でベンチコーチを経験。その後、タンパベイ・デビルレイズ(現・レイズ)の監督、カブスの監督を歴任し、計4度の地区優勝と1度のワールドシリーズ制覇に導いた(2016年)。
しかし、地元紙『LAタイムズ』によると、マッドン監督は10月末までカブスとの契約を残しており、有力候補の1人ではあるものの、正式な決定まではまだ少し時間がかかりそうだ。
そして、『MLB.com』ではその他の候補について何人か名前を挙げている。エンゼルスの特別補佐を務めるエリック・チャベス氏と、ヒューストン・アストロズのベンチコーチであるジョー・エスパーダ氏、そして2008年から2017年までニューヨーク・ヤンキースを率い、2009年に松井秀喜氏らを擁してワールドシリーズ制覇に導いたジョー・ジラルディ氏という面々だ。
特にジラルディ氏は、ヤンキースの監督時代からエプラー氏と交流があり、その人脈と実績から同氏をエンゼルスに招聘する可能性があるという。ジラルディ氏は、フロリダ・マーリンズの監督を務めた2006年の成績も含め、通算11年で988勝794敗(勝率554)をマークしている。
また、エプラー氏は今オフの戦力補強について「投手を加える予定だ」と明言。その上で「我々はどのポジションについても、良くなることができるならオープンに対応していく」と投手、野手ともにチーム力向上のために力を尽くす姿勢を見せた。