ナショナルズ・ソト、チーム一丸での逆転劇に歓喜「決して諦めない」 敵将は失策の外野手を擁護
2019/10/02
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みんなで作った満塁のチャンス「彼は大事な場面が大好き」
ワシントン・ナショナルズが1日(日本時間2日)、本拠地ナショナルズ・パークでのワイルドカードゲーム(地区シリーズ進出決定戦)でミルウォーキー・ブリュワーズに逆転勝利。地区シリーズに進出した。
ナショナルズは先発のマックス・シャーザー投手が初回に2ラン、2回にソロ本塁打を浴びて0-3と序盤でリードを奪われる苦しい展開。しかし、3回にトレイ・ターナー内野手のソロ本塁打で1点を返す。
すると、投げては6回から登板したスティーブン・ストラスバーグ投手が好投。7回まで安打1本に抑えると、8回は2死から二塁打を浴びるも失点を許さず流れを引き寄せる。
そして直後の攻撃でブリュワーズのクローザー、ジョシュ・ヘイダー投手から四死球と代打ライアン・ジマーマン内野手の安打で2死満塁のチャンスを作ると、ここで4番の20歳フアン・ソト外野手が放った打球は右前へ。これを右翼トレント・グリシャム外野手を後逸し、その間に3人の走者が一気に生還し4-3と逆転した。
ナショナルズがこの日初めて奪ったリードを、最後はダニエル・ハドソン投手が抑え切り勝利。終盤の緊迫の攻防を制し、2年ぶりに地区シリーズに進出した。
米公式サイト『MLB.com』によれば、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は逆転打を放ったソトについて「彼はこの1年頑張ってきたからね。彼は(試合のカギを握る)大事な場面が大好きで、あれはまさしくその瞬間だった」と称えた。
また、昨季は最優秀新人賞(新人王)候補に挙がり、この試合でも堂々と中軸に座ったソトも「チームメイトたちはアメイジングだ。素晴らしいよ」と仲間の粘り強さに敬意を表しながら、「彼らは常に戦う意思を持ち、決して諦めない。その方法を教えてくれるんだよ。我々は戦い続けるよ」とチーム一丸での勝利に歓喜した。
一方、ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、8回からクローザーをマウンドに送ったことについて「ジョシュ(・ヘイダー)に6つのアウトを任せるのは予定通りだった。しかし、上手くいかなかった」と肩を落とした。
そして、痛恨のエラーを喫したグリシャムについても言及し、「トレントはがっかりしていると思う」とコメント。続けて「しかし、トレントのおかげでここ(ポストシーズン)まで来られたんだ」と、今季8月にデビューを果たし、51試合で6本塁打、24打点とシーズン後半の快進撃を支えた22歳を擁護した。
勝利したナショナルズは、3日(同4日)から始まる地区シリーズでロサンゼルス・ドジャースと対戦する。負けたら終わりの一戦に勝ち勢いに乗るナショナルズは、今季レギュラーシーズンで106勝を挙げたドジャースを相手にどんな戦いを見せるだろうか。