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レッドソックスの“至宝”ベッツが語る未来。ボストンを愛するスターの決断は「ビジネス」も考慮

2019/10/03

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FA市場への参加は自分のためだけじゃない「次世代のプレーヤーの水準を引き上げる」

 ベッツはレッドソックスでプレーすることについて「毎年勝つチャンスがある」と自信を見せながら、「それが我々がプレーする理由であり、毎年それを行うことができている」とコメント。昨季は2016年からは地区3連覇、昨季に至っては球団記録となる108勝を挙げて一気にワールドチャンピオンまで駆け上がったことで、その自信はさらに強くなっているだろう。
 
 一方、「FA市場に参入することにより、彼の価値を最大化し、次世代のプレーヤーの水準を引き上げるのが義務だ」とも語っており、昨オフに歴史的な停滞現象が起こったFA市場を再び活性化させ、若い有望な選手たちに希望を与える役割に積極的な姿勢を見せている。それでも、入団から9年間一筋で過ごしてきたレッドソックスへの愛情も確かで、その狭間で今オフにどんな決断を下すのかが注目される。
 
 またベッツは、「私は自分の能力を確信しているだけでなく、“現実主義者”でもある。自分の能力に自信があり、自分がどんな選手なのかを信じている」と話しながら、その上で契約について「ビジネスの面でも学び、自分の価値を得てきた」とも発言。“選手として”より良い契約の選択をする意向を示した。
 
 同サイトは、レッドソックスの状況について「今、決定の時に直面している」とし、「今オフ、最良かつ最も著名な選手の契約をどのように扱うかを決定する必要がある」と評価。そして「レッドソックスはベッツの出す提案に耳を傾けるが、その価格は高いものになる」として、地元紙『ボストン・グローブ』の報道を引用しながら「ベッツとJ.D.マルティネス外野手の両選手を保持する可能性は低い」との見解を示した。
 
 レッドソックスの資金力の強さはメジャー屈指。米メディア『フォーブス』によれば、その資産は2019年にはメジャー5位となる32億ドル(約3456億円)にも上るという。しかし、それに伴うように高年俸の選手も抱えており、チームで最も高い年俸を誇る2人、ベッツとマルティネスのどちらかとは契約を結ばないことが、チームの支出管理の問題を解決するには必要であるとしている。
 
 ただ、レッドソックスの球団社長兼CEOのサム・ケネディ氏は、ベッツが残りのキャリアをボストンで過ごすことを望んでおり、「彼はチームにいてほしいタイプの選手」であるとコメント。「グラウンドの外でもとても素晴らしい人間だ。確かに、彼はFAで自身について他球団がどのように評価するか見たいと言っている。それは理解している。しかし、我々は彼が長期的にレッドソックスの組織の一員でいてほしいとはっきりと示している」と球団として残留への願いを本人に伝えたことを明らかにした。

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