ナショナルズ、5点差圧勝で移転後初のシリーズ突破に逆王手! 中2日シャーザーがエースの投球【MLB地区シリーズ】
2019/10/08
前田健太はPS無失点を継続
ロサンゼルス・ドジャースとワシントン・ナショナルズがナショナル・リーグ地区シリーズで対戦。第4戦はナショナルズが6-1で勝利した。シリーズ戦績は2勝2敗となり、ナショナルズがリーグ優勝決定シリーズ進出に逆王手をかけた。
前戦で4年連続でのリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけたドジャース。第4戦はベテラン左腕のリッチ・ヒル投手、ナショナルズはエースのマックス・シャーザー投手がそれぞれ先発を務めた。
ナショナルズは初回、前日も本塁打を放っているジャスティン・ターナー内野手に、シャーザー渾身の95.5マイル(約153キロ)の直球をレフトスタンドへ運ばれ、いきなり先制を許す。
しかし、ここで大崩れしないのが大エースのシャーザー。安打を許しつつも要所を締める投球で2回以降は無失点を継続。ナショナルズは3回裏に、アンソニー・レンドーン内野手が犠飛を放って1-1の同点とし、エースを援護する。
圧巻だったのは5回、シャーザーは先頭のウィル・スミス捕手をスライダーで空振り三振に仕留めると、続くA.J.ポロック外野手もスライダーで空振り三振。さらにはジョク・ピーダーソン外野手のバットを87.4マイル(約140キロ)のチェンジアップで空を切らせ、この回3者連続空振り三振。自慢の変化球が冴え渡った。
エースの好投に応えたいナショナルズ打線は直後の5回裏、1死二塁からレンドーンの適時打で勝ち越しに成功すると、その後、ライアン・ジマーマン内野手に3ラン本塁打が飛び出し試合を大きく動かした。ナショナルズは6回にも1点を追加して6-1とリードを広げた。
7回、シャーザーは安打と2つの四球で、1死満塁とこの日最大のピンチを迎える。代打クリス・テイラー外野手との対戦では、決め球のスライダーを粘られ7球を費やす。しかし、最後まで決め球を変えずにスライダーを投げ切り、空振り三振に打ち取った。気迫溢れる投球で2アウトにすると、続くピーダーソンも一ゴロとし、この回を無失点で切り抜けた。
8回以降は、シャーザーに代わってショーン・ドゥーリトル投手、ダニエル・ハドソン投手がそれぞれ無失点に抑えて6-1のままナショナルズが勝利。リーグ優勝決定シリーズ進出へ逆王手をかけた。
ナショナルズはシャーザーら強力先発陣をリリーフ起用するなど、地区シリーズを総力戦で結果を残し、モントリオールからワシントンに移転して以来初となるリーグ優勝決定シリーズ進出まであと一歩のところまで来た。
また、ドジャース・前田健太投手は3回2死から登板。1回1/3を20球(ストライク15球)で被安打1、奪三振2、無失点と好投した。