レイズ、ホームで執念の連勝!地区Sは2勝2敗に アストロズ剛腕バーランダーをリベンジKO【MLB地区シリーズ】
2019/10/09
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初回にファムの先制弾など3得点&「ブルペンデー」も奏功
タンパベイ・レイズとヒューストン・アストロズによるアメリカン・リーグ地区シリーズ第4戦が8日(日本時間9日)、レイズの本拠地トロピカーナ・フィールドで行われ、レイズが序盤のリードを守り快勝。シリーズ対戦成績を2勝2敗のタイとした。
レイズのシリーズ1勝2敗で迎えた第4戦。前日に好投手のザック・グレインキー投手を打ち崩して快勝し踏みとどまったレイズだが、この日は初戦で7回を無得点に封じられた難敵ジャスティン・バーランダー投手との対戦を迎え撃つことになった。
しかし、レイズは前日の流れを受けてこのバーランダーをも飲み込む。初回、「オープナー」を任された先発ディエゴ・カスティーヨ投手が無失点に抑えると、直後の攻撃で2番のトミー・ファム外野手が左中間スタンドへソロ本塁打を放ち1点を先制した。
さらに四球と安打などで2死一、二塁のチャンスを作ると、6番トラビス・ダーノウ捕手、7番ジョーイ・ウェンドル内野手の連続適時打で2点を追加し3-0と早くもバーランダーを攻略する。
投げては、2回途中から登板した2番手の左腕ライアン・ヤーブロー投手が好救援。内外野の中継プレーによるホームタッチアウトなど、味方守備にも助けられながら4回途中までを無失点に抑えると、3番手のニック・アンダーソン投手も後続を断ってレイズが試合の主導権を握る。
すると、レイズは4回の攻撃で、苦しむバーランダーに対して先頭の9番ウィリー・アダメズ内野手が中堅バックスクリーン左へソロ本塁打を叩き込んで4-0とリードを広げ、ついにバーランダーをマウンドから引きずり下ろした。
バーランダーは中3日でのマウンドだったが、4回途中4失点KO。84球を投げて被安打7、与四球3、奪三振5の内容で悔しい降板となり、リリーフ投手に後を託すこととなった。
一方、レイズの投手陣は、5回~6回はアンダーソンが引き続き登板していずれも無失点。終盤の7回も4番手のコリン・ポーシェ投手が4番アレックス・ブレグマン内野手から始まる攻撃を3者凡退に抑えてリードを守った。
そして8回、ポーシェが2死からアストロズの9番ロビンソン・チリノス捕手にソロ本塁打を浴び、4-1と3点差とされたところでクローザーのエミリオ・パガーン投手が登板。パガーンは期待に応えて続くジョージ・スプリンガー外野手を中飛に抑えてこのイニングの反撃を断ったものの、9回は1死から四球と安打を許し一、三塁のピンチを招く。
ここでレイズは先発左腕のブレイク・スネル投手をリリーフ起用。スネルはこの危機で、5番の指名打者ヨーダン・アルバレス内野手をカーブで空振り三振に仕留めると、ユリ・グリエル内野手も二ゴロに打ち取って試合終了。レイズが序盤のリードを最後まで守って4-1で勝利を収め、対戦成績を2勝2敗のタイとした。
第5戦は、移動日を挟んで10日(同11日)に再びアストロズの本拠地ヒューストン(ミニッツメイド・パーク)で行われる。2017年のワールドシリーズ覇者アストロズが最後に意地を見せるのか、ワイルドカードを勝ち上がって粘りを見せるレイズが一気に3連勝とするのか、大きな注目が集まる。