ナショナルズ、サンチェスが8回2死までノーノーで先勝 カージナルスはマイコラス好投も及ばず【MLBリーグ優勝決定シリーズ】
2019/10/12
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メジャー14年目35歳のベテラン右腕、敵地で躍動
セントルイス・カージナルスとワシントン・ナショナルズによるナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第1戦が11日(日本時間12日)、カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われ、ナショナルズが2-0で先勝した。
ナ・リーグ中地区を制し2013年以来のワールドシリーズ進出を狙うカージナルスと、ワイルドカードから地区シリーズを突破し球団史上初のワールドシリーズ進出を目指すナショナルズが激突。
まず先手を取ったのはナショナルズだった。カージナルズ先発の、かつて日本の読売ジャイアンツで活躍したマイルズ・マイコラス投手に対して、2回に2死二塁から8番ヤン・ゴームズ捕手が中堅へ適時二塁打を放ち1点を先制した。
一方、ナショナルズ先発のアニバル・サンチェス投手は、序盤3回まで打たせて取る投球で1人の走者も許さないピッチング。4回に1死から四球と盗塁で三塁に走者を進めたものの、後続を断って無安打の投球を続ける。
先制点を与えたマイコラスも3回以降は立て直し、5回に2本の安打と四球で満塁のピンチを招くも、4番のフアン・ソト外野手をカーブで二ゴロに打ち取って無失点で切り抜け味方の反撃を待った。
しかし、ナショナルズのサンチェスがそのカージナルス打線を封じ続ける。5回をこの日4度目の3者凡退に抑えると、6回と7回も1つずつ死球を与えながら、安打を許さず無失点。ハウィ・ケンドリック内野手の適時打で2-0とリードを広げてなお勢いを増していく。
マイコラスが6回1失点と好投したのに対して、サンチェスは7回まで89球を投げて依然ノーヒットピッチング。当然サンチェスは8回のマウンドにも上がり、先頭の7番トミー・エドマン外野手が捉えた痛烈なライナーは一塁のジマーマンが好捕して安打を防いだ。
そして続くポール・デヨング内野手も中飛に打ち取り2アウト。しかし、ここでカージナルスの代打ホセ・マルティネス外野手に対してフルカウントから81.6マイル(約131キロ)のスプリットを弾き返されると、これが中前に落ちる安打に。ノーヒットノーランの快挙は夢と消えた。
それでも、この打者を最後に降板したサンチェスは満足そうにダグアウトでチームメイトとハイタッチ。マウンドを信頼するリリーフ陣に託した。サンチェスはこの日、7回2/3、103球(ストライク67球)を投げて被安打1、与四死球3(四球1)、奪三振5、無失点の内容だった。
初安打に沸く球場の雰囲気を沈めるべくマウンドに上がったのはクローザーのショーン・ドゥーリトル投手。ドゥーリトルは続くデクスター・ファウラー外野手を冷静に三ゴロに打ち取って難なく“火消し”に成功した。
そして迎えた9回、回跨ぎとなったドゥーリトルは、先頭の2番コルテン・ウォン内野手が仕掛けたバントをさばき投ゴロとすると、続くポール・ゴールドシュミット内野手はチェンジアップで一ゴロに抑えて2アウトとする。
最後は今ポストシーズン好調のマーセル・オズーナ外野手を渾身のフォーシームで空振り三振に仕留めて試合終了。メジャー14年目35歳の先発サンチェスの好投が光り、ワイルドカードのナショナルズが2-0で第1戦を制した。